イーサリアムのクジラ、約20億円分を取引所に移動
  • イーサリアムのICOで巨額を投じた大口投資家が、5カ月の沈黙の後、7000ETHをクラーケンに送金した。
  • ETHの価格が2023年10月以来の最低値まで急落した際に、この送金は行われた。

ブロックチェーン調査会社Spot on Chainによると、イーサリアム(ETH)がICO(新規公開)されて以来保有していたクジラが、3月10日に数百万ドル相当のETHを暗号資産取引所のクラーケン(Kraken)に移したことが話題になった。

アメリカの景気後退懸念から市場全体が下落する中、このトークンの価格も急落したため、このクジラは7000ETH(報道時点で1380万ドル、約20億円相当)をクラーケンに預け入れた。ETHは1760ドルまで急落し、2023年10月以来の安値を記録し、直近では1900ドル付近で取引されている。

取引所への大量の資金流入は、投資家がその資産を売却する意向であるか、またはデリバティブ取引の証拠金として利用する意向であることを示すと言われている。これはしばしば価格のボラティリティを生む。

このイーサリアムICOからのクジラは、現在も3万70ETH(5000万ドル、約75億円以上)を保有している。

[イーサリアムのクジラの動き。:Spot On Chain]

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Dormant Ether Whale Moves $13M in ETH to Kraken