
- ウクライナは、ロシアとの戦争において30日間の停戦を求める米国の提案に同意した。
- このニュースが流れた直後、オンタリオ州のダグ・フォード首相はトランプ関税への報復措置において、譲歩の姿勢を見せた。
- 米国株式市場は大幅安から上昇に転じ、暗号資産(仮想通貨)も大幅な値上がりに転じた。
3月11日の米国市場は再び下落するかに思われたが、ウクライナが、ロシアとの戦争で30日間の停戦を求めるトランプ政権の提案に合意したことで、午後には反発した。
サウジアラビアで行われたウクライナとアメリカの代表団会合後の共同声明によると、ロシアはまだ意見を表明していないが、合意はロシアが受け入れるかどうかにかかっている。
合意の一環として、米国はウクライナへの情報共有と軍事援助の一時停止を直ちに解除する、と声明は続けた。
貿易摩擦も緩和
ムードを後押しするように、カナダ、オンタリオ州のダグ・フォード州首相は、米国の複数の州に対して課していた25%の電力輸出税の一時停止に同意した。
この輸出税は、先週トランプ大統領がカナダからの輸入品に25%の関税をかけたことに対する報復措置であった。これに対しトランプ大統領は11日、カナダからの鉄鋼とアルミニウムの輸入に対し、関税を2倍の50%に引き上げると脅していた。
市場は上昇
前日の大きな下げに加え、ウクライナによる暫定停戦受け入れのニュースの前に市場は再び大きく下げていたが、ニュースを受けてナスダックは1.25%、S&P500は0.4%上昇した。
暗号資産市場も順調に上昇に転じており、ビットコイン(BTC)は一晩で7万6000ドルまで下落した後、現在は過去24時間で7%上昇し8万3300ドルとなっている。イーサリアム(ETH)は5.6%、ソラナ(SOL)は10%上昇している。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Ukraine Ceasefire Breakthrough Sends Markets Into Green; Bitcoin Retakes $83K