
- イーサリアムとビットコインの比率(ETH/BTCレシオ)は0.022まで下落し、2020年以来の最低水準となった。4年間の年平均成長率(CAGR)は-6%とマイナスに転じた。
- ビットコインの4年間のCAGRは8%と依然としてプラスを維持しているが、過去最低水準に落ち込んでいる。
Glassnodeのデータによると、ビットコイン(BTC)の4年間の年平均成長率(Compounded Annual Growth Rate:CAGR)が過去最低の8%にまで落ち込んだ。
この4年という期間は、ビットコインの半減期サイクルと一致させると同時に、同様の時間枠で起こる傾向にある典型的な強気相場と弱気相場のサイクルも捉えるために設定された。

4年前の2021年3月には、ビットコインは前回の市場サイクルのピークに近い6万ドル前後で取引されていた。ビットコインのボラティリティとリターンが時間の経過とともに減少し、資産が成熟するにつれて、CAGRの低下が予想される。
しかし、この指標は参照ポイントに大きく依存する。2021年にはビットコインはサイクルの初期に急騰した後、下落局面を迎えていたが、2025年3月には8万ドルがサイクルの底値になる可能性もある。
イーサリアム(ETH)とビットコインの比率(ETH/BTCレシオ)のCAGRも-6%とマイナスの領域に入り、ビットコインと比較したときのイーサリアムのパフォーマンス不足を反映している。この下落は主に、現在は2000ドルを下回っているイーサリアムの価格が2021年2月以来、ほぼ横ばいで推移していることが原因だ。
現在、ETH/BTCレシオは0.024で、2020年後半以来の最低水準となっている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Glassnode
|原文:Bitcoin’s Four-Year Compounded Annual Growth Rate Drops to Record Low of 8%