
- 3月13日、株価は再び下落に向かい、ビットコイン(BTC)も並んで下落した。
- この大きなリスク資産の下落の間、金は好調を続け、史上最高値を更新。1オンスあたり3000ドルまであと10ドルに迫った。
- 金ETF(上場投資信託)は、2022年以来最大の資金流入を享受している一方、ビットコイン現物ETFは2月以来、50億ドル(約7400億円、1ドル=148円換算)の資金流出を記録しており、現在の市場調整中に資本がどこに流れているかが浮き彫りになっている。
3月12日に軟調なインフレ数値を受けて穏やかに上昇した米国株は、13日には再び急落に向かい、ビットコインも道連れにしているようだ。
米東部時間正午を前に、ナスダックは1.7%、S&P500は1.2%下落している。12日に8万5000ドル近くまで上昇したビットコインは、過去24時間で1%下落し、8万1000ドルまで後退した。
しかし、金は、1000年もの間続けてきたことを続けている。苦難の時に、避難先を提供することだ。
金は1.5%高で過去最高値を更新し、史上初めて1オンスあたり3000ドルを突破するまであと10ドルに迫っている。
ナスダックは3週間前に年初来の高値を更新して以来、15%近く下落している。金は年初来、約1%上昇し、一方のビットコインは20%近く下落している。
現在の金のアウトパフォーマンスは、2024年の晩夏から初秋にかけて、暗号資産市場が株式とともに横ばいで推移した一方で、金が最高値を更新したことを思い起こさせるかもしれない。
ビットコインが3月から10月にかけて5万ドルから7万ドルの間で推移する一方、金は2800ドルまで40%近く上昇した。ビットコインはその後、トランプ氏の米大統領選挙勝利に後押しされて10万ドル超まで上昇したが、安全な避難先資産からリスク資産に資金が流れたために、金は失速した。
Bold.reportのデータは、資本がどこに流れているかを浮き彫りにしている。金ETFは2022年初頭以来、30日間平均で最大の資金流入を記録し、金の保有量は300万オンス増加した。

SoSoValueのデータによると、これとは対照的に、米国上場のビットコイン現物ETFは2月以降、50億ドルの資金流出を記録。これは誕生から1年で、最大のマイナスである。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Scottsdale mint/Unsplash
|原文:Gold Jumps to New Record, for Now Winning Debate Against Bitcoin as Risk-Off Asset