
- ビットコインは9万3000ドル以上で取引され、トレーダーは短期的な上昇に楽観的な見方を示している。
- コールオプションは、トレーダーがビットコインが4月下旬から5月にかけて9万5000ドルを超えると予想していることを示している。
- スイ・ネットワークのSUIは週次で62%を超える上昇を記録し、TVL(総預かり資産)が16億ドルを超えた。
暗号資産(仮想通貨)の主要銘柄は、過去24時間でほぼ横ばいの動きを示した。市場は前日の急騰が落ち着き、週前半分の利益確定売りが進んだためだ。ビットコイン(BTC)は4月25日のアジア取引時間朝に9万3000ドルを上回る水準で取引され、トレーダーは短期的な上昇への楽観的な見方が強まっていると指摘している。
「BTCが9万ドル以上を維持していることから、市場心理はますます楽観的になっている」とQCPキャピタル(QCP Capital)はテレグラムのブロードキャストで述べた。「4月末と5月末に満期を迎える行使価格9万5000ドルのコールオプションが取引の流れを支配しており、さらなる上昇への戦術的な需要を示している」。
コールオプションは、買い手が期限までに資産を特定の価格で買う権利を与える契約だ。コールオプションの活発な買い入れは、トレーダーがビットコインの価格が4月末または5月末までに9万5000ドルを超えると予想していることを示しており、個人トレーダーにとって取引のシグナルになる。
「それでも、マクロ経済のリスクが一時的に後退し、貿易摩擦が緩和されていることから、BTCは9万ドルから9万4500ドルの狭いレンジで調整を続けながら、10万ドルへの決定的な上昇を待っている状況だろう」とQCPは述べ、市場センチメントがマクロ経済要因に左右される中、引き続き「慎重」な姿勢を強調した。
主要コインでは、エックス・アール・ピー(XRP)とバイナンスコイン(BNB)は横ばい、ソラナ(SOL)は2%上昇した。ドージコイン(DOGE)とカルダノ(ADA)は4%上昇し、柴犬コイン(SHIB)は5%上昇した。
時価総額上位のトークンを追跡する流動性指数のCoinDesk 20指数(CD20)は1.2%上昇した。
主要暗号資産以外では、スイ・ネットワークのSUIは上昇を続け、週間上昇率を62%超に伸ばした。要因の一つは、マスターカード(Mastercard)ネットワーク上で動作する支払い用カードをリリースするエコシステム企業のxPortalだ。
https://x.com/SuiNetwork/status/1915395312111530191
DefiLlamaのデータによると、スイ・ネットワーク上の総預かり資産(Total Value Locked:TVL)は16億ドル(約2240億円、1ドル=140円換算)を超え、過去24時間で9%以上増加した。
さらに、スイ・ネットワーク上の分散型取引所(DEX)の24時間取引高は5億9900万ドル(約838億6000万円)に達し、前週比35%の増加を示している。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin Traders Target $95K in Near Term; SUI Continues Multiday Rally