
2025年4月15日〜17日に、「第6回 ブロックチェーンEXPO【春】」が東京ビッグサイト 東6〜7ホールで開催された。最新サービスを紹介すべく、多くのブロックチェーン関連企業が出展する中、来場者はスタッフの説明に熱心に耳を傾けていた。また、連日開催された注目の最新事例を紹介するカンファレンスセッションには多くの人が詰めかけ、会場は熱気に包まれていた。
今回の出展で特に注目を集めたのは、Japan Open Chainのブースだ。一団体としては最大規模のスペースを構え、会場内でもひときわ存在感を放っていた。Japan Open Chainに限らず、アーリーワークスの「GLS」やカルダノコミュニティなど、独自ブロックチェーンを紹介するブースが多かったのも印象的だった。
Japan Open Chainは、ステーブルコインの社会実装を目指す金融機関向けステーブルコイン発行システム「G.U. Coin Studio」を提供しており、ステーブルコインがいよいよ実用段階に入ったことを期待させる内容だった。また、Pacific Metaはブースにて多彩なユースケースを紹介しており、ブロックチェーンの活用事例が着実に広がっていることを実感させた。
NFTの発行やマーケティングサービスの分野も展示が充実しており、SBINFTのNFTマーケティングプラットフォーム「SBINFT Mits」をはじめ、複数社が出展していた。今後は、どのように差別化を図るかが課題となるだろう。NTT Digitalと共同出展していたMarbull Xは、LINEを経由してNFTを配布できるサービス「Marbullコネクト」を紹介。NFTの利用ハードルを下げる試みが随所に見られた。
ガイアックスは、DAO(分散型自律組織)の立ち上げ支援サービスを展開しており、すでに運用が開始されている群馬県とのDAOの取り組みについて、カンファレンスセッションで紹介していた。同セッションを含め、15日に開催された3つのカンファレンスの様子を紹介する。
各記事は、以下から。
群馬県が取り組む自然派ワイン事業でのDAO活用 ~資金調達と地方創生~

2025年2月に設立された「ぐんま山育DAO」の事例を紹介。
モビリティ領域になぜNFTが必要なのか? ― 活用戦略と社会実装の未来

車のサブスクリプションサービスを展開するKINTOが、モビリティ分野におけるNFTの活用事例を紹介。
ステーブルコインのこれから及びステーブルコイン発行・管理システム「G.U. Coin Studio」のご紹介

日本発のブロックチェーンによるステーブルコインの取り組みを紹介。
|文・写真:橋本史郎
|編集:CoinDesk JAPAN広告制作チーム