
- KuCoinは、暗号資産の透明性の向上とセキュリティ強化を目的とした新たな取り組みに20億ドルを投資するとを発表した。
- この発表は、4月30日にドバイで開催された「TOKEN2049」で行われた。
暗号資産(仮想通貨)取引所のKuCoinは、ユーザーの安全強化、透明性の向上、および暗号資産市場における長期的な責任の遂行を目的とした新たな取り組み「トラスト・プロジェクト(Trust Project)」を発表した。このプロジェクトには、20億ドル(約2800億円、1ドル=140円換算)が投入される。
この発表は、ドバイで開催されたイベント「TOKEN2049」で行われ、KuCoinのBCウォン(BC Wong)CEOと、同取引所の欧州連合(EU)CEOであるオリバー・スタウバー(Oliver Stauber)氏が、暗号資産取引所の運営を規制枠組みとユーザー中心の原則により密接に整合させるというイニシアチブのビジョンを詳細に説明した。
トラスト・プロジェクトの核心には、インフラストラクチャの中立性、責任あるイノベーション、プラットフォームリスクに対する強化された保護措置といった主要な価値観が据えられている。KuCoinのネイティブトークンであるKCSは、ガバナンス、エコシステム管理、ユーザー報酬プログラムにおいてより重要な役割を果たすことになる。
「我々はリソースを最も重要な分野に投入している。それは信頼性の構築、ユーザーの保護、そして暗号資産の未来の安全確保だ」とウォン氏は基調講演で述べた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:KuCoin Commits $2 Billion to “Trust Project” Focusing on Crypto Security and Transparency