本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線（9MA・25MA） ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階（5→1：強→弱）評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は4.3。前回「あと一歩で雰囲気がガラッと変わりそう」と申し上げたが、結局、この1週間は横ばい推移。しかし値固めが進んだ印象で、GW中に頂点を迎える三角持ち合いをブレークして倍返しとなる1430～1440万円辺りまで値を伸ばせば、その過程で史上最高値からの半値戻しとなる1405万円もクリアすることとなる。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください（リンク先はTradingView社のサイトです）。
パターン分析
前回、「3度目の正直」で半値戻しをクリアし、底固めが完了したが、まだ安心するには早く「本格的に上昇に転じたと言うには、1月20日の史上最高値1,735万円と安値1,070万円の半値戻しとなる1,405万円付近を抜ける必要がある」と申し上げた。結局、1370万円近辺で上値を抑えられて、まだ1405万円トライには至っていない。
ただ、この水準で再び上昇トライアングルを形成、セオリー的には三角形の頂点を迎えるGW中にも上抜けする可能性が高くなってきた。その場合、底辺（約70万円上昇）の倍返しで3月2日の高値とも重なる1430～1440万円辺りがターゲットとなる。1405万円を抜けるまでは全幅の信頼は置けないが、この水準での値固めを終え、そろそろ上昇に転じそうだ。
評点：5
移動平均線
ゴールデンクロスで両線上向き。200日移動平均線に上値を押さえられているが、9日移動平均線ともゴールデンクロスしそう。
評点：4
一目均衡表
3役好転の買いサイン継続。前回は「雲の上抜けがダマしの可能性」があるとしたが、この1週間横ばいだったが、むしろ値固めが進み、ダマしの可能性は低くなった。
評点：5
ボリンジャーバンド
エクスパンションで上昇トレンド継続。上向きのバンドウォークは解消したが、前回「4月上旬（赤丸）のように早々にバンドウォークを解消し小規模なトレンドで終わるのか、11月（青丸）の様に再びバンドウォークを再開し大きなトレンドに繋がるのか」判断はつかないとした前者の可能性が後退したのは収穫だ。
評点：4
MACD
ゴールデンクロス。勢いはやや減速したようにも見えるが、まだ強気サイン継続。
評点：5
RSI
ダイバージェンスでトレンド転換。まだ買われすぎゾーンには達しておらず、もう少し上値余地ありそう。
評点：3
評点
※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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