テザー、Tether.aiでAI分野に参入
  • パオロ・アルドイノCEOによる発表によると、テザー社は250億ドル規模の暗号資産AI分野に参入する。
  • テザーAIは、中央障害点なしのテザーとビットコインの決済をサポートする、完全オープンソースのAIランタイムだと説明されている。
  • このAIプラットフォームは、P2PチャットプラットフォームのKeetと統合されるが、この取り組みに関する詳細な情報は依然として少ない。

テザー(Tether)社は、250億ドル(約3兆6250億円)規模の暗号資産(仮想通貨)AI分野に参入しようとしている。パオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)CEOのX(旧Twitter)投稿で明らかになった。

アルドイノCEOによると、Tether.aiは「完全にオープンソースのAIランタイムで、あらゆるハードウェアとデバイスに適応・進化でき、APIキーがなく、中央障害点がなく、完全にモジュール式で組み立て可能であり、テザー(USDT)とビットコイン(BTC)の決済を可能にするためにWDKを搭載している」と述べた。

WDKはテザー社のウォレット開発キットのこと。企業や開発者があらゆるアプリやウェブサイト、デバイスにビットコインとテザーのノンカストディアルウォレットとユーザーエクスペリエンスを統合できるようにするモジュール式ソフトウェア開発キットだとアルドイノCEOは11月にXの投稿で説明していた。

テザー社はTether.aiのウェブサイトで、同社のAIプラットフォームにP2PチャットプラットフォームのKeetを統合すると発表した。テザー社のAI関連の取り組みについては、それ以外にはほとんど情報がない。

CoinGeckoのAIトークン指数は、この発表後に横ばいで推移している。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Tether Enters AI Arena With Tether.AI