ビットコイン、トレンドライン突破後は8万8800ドルのサポートが焦点──XRPはデッドクロスが視野に
  • ビットコインのトレンドライン突破により、レジスタンスからサポートに転じた8万8800ドルに注目が集まる。
  • XRPは50日移動平均線を下回り、弱気のサインである「デッドクロス」に近づいている。

ビットコイン(BTC)の週末の値動きにより、8万8800ドル(約1288万円、1ドル145円換算)のサポートレベルに注目が集まった。一方、決済重視の暗号資産(仮想通貨)エックス・アール・ピー(XRP)は、「デッドクロス」として知られる弱気のチャートパターンの完成に近づきつつあるようだ。

TradingViewのチャートによると、ビットコインは協定世界時(UTC)4日に1.5%下落し、4月9日と4月20日の安値を結ぶトレンドラインから急落した。

需要ゾーンである上昇トレンドラインを下抜けたことは、7万5000ドルを下回る4月9日の安値から回復する上昇が一巡した可能性を示唆しており、価格が再び急落する可能性をうかがわせる。1時間足チャートでモメンタム指標である一目均衡表の雲を価格が下抜けたことからも同様の兆候が読み取れる。

下値に関しては、3月24日と4月2日に上昇を抑えた8万8800ドルが重要なサポートレベルとなる可能性があり、これが再び試された場合に重要な価格ポイントとなる可能性があることを示唆している。

[ビットコインの1時間足チャート(TradingView/CoinDesk)]

弱気な1時間足チャートの状況は、一目均衡表の雲を再び上抜けた場合に無効化されるリスクがある。その場合、10万ドルに向けて上昇するという強気な見通しが戻るだろう。

XRPのデッドクロス

XRPも4月7日の安値からの回復の勢いを失っており、価格は50日単純移動平均線(SMA)を下回った。

さらに重要なのは、50日SMAが200日SMAを下回りそうな動きを見せていることだ。これは、「デッドクロス」として知られる長期の弱気サインを示す。

1月中旬以降の全体的な下落トレンドを背景に、デッドクロスの完成が差し迫っていることで、さらに強い売りのリスクが高まる。ただし、価格トレンドの予測におけるデッドクロスの実績は、ビットコイン市場でも従来の市場でもまちまちだった点に留意する必要がある。

[XRPの日足チャート(TradingView/CoinDesk)]

|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk Archives
|原文:Bitcoin’s Support at $88.8K in Focus After Trendline Break; XRP Eyes Death Cross: Technical Analysis