- 欧州中央銀行は、デジタルユーロプロジェクトのテストを行うため、70の参加者が登録するイノベーションハブを設立。
- 中央銀行デジタル通貨の発行に関する決定は、法律が発効したあとに下される見込みだ。
欧州中央銀行（ECB）は、デジタルユーロプロジェクトのテストを行うため、70の参加者からなるイノベーションハブを設立したと発表した。
参加者には、スタートアップ企業、銀行、決済サービス企業が含まれており、そのなかには世界的なプロフェッショナルサービス企業アクセンチュア（Accenture）、スイスの通信会社スイスコム（Swisscom）、スペインの銀行カイシャバンク（CaixaBank）、監査・税務会社KPMGなどが含まれていると、ECBは5日の発表で述べた。発表によると、これらの企業はECBと協力し、中央銀行デジタル通貨（CBDC）の決済機能とユースケースを検討することに合意した。
ECBは昨年、小規模および大規模の小売業者、銀行、決済サービスプロバイダーに対し、参加を呼びかけた。ECBのクリスティーヌ・ラガルド（Christine Lagarde）総裁は、同中央銀行が準備段階と呼ぶCBDCの試験段階は、10月までに終了するはずだと述べた。デジタルユーロの発行に関する決定は、法律が発効したあとに下される見込みだ。
｜翻訳・編集：廣瀬優香
｜画像：Christian Lue/Unsplash
｜原文：ECB Establishes Innovation Hub to Test Digital Euro as Preparation Phase Nears End
