
東証スタンダード上場企業で、エネルギー事業、メディカル事業などを手掛けるリミックスポイントは5月8日、国内で多数のブロックチェーンに対応したバリデータ運用実績を持つOmakase(オマカセ)と共同で、バリデータ事業に参入すると発表した。
リミックスポイントは、暗号資産(仮想通貨)投資を積極的に推進しており、これまで総額100億円規模の暗号資産を購入してきた。
そのポートフォリオは、ビットコインに集中投資するメタプラネットとは異なり、ビットコイン(BTC)に加え、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、エックス・アール・ピー(XRP)、ドージコイン(DOGE)など複数のアルトコインも含む多様性が特徴である。
この方針のもと、同社は4月24日に新たに10億円相当の暗号資産を追加購入する決議を発表しており、これにより暗号資産への総投資額は110億円に達する予定だ。
今回のバリデータ事業への参入は、単なる暗号資産投資から一歩進み、ブロックチェーンネットワークの基盤運営に直接関与することで、Web3エコシステムの発展に貢献するとともに、新たな収益機会を追求する狙いがある。
バリデータは、ブロックチェーン上の取引を検証し、ネットワークの合意形成に参加する重要な役割を担い、貢献度に応じてステーキング報酬を得ることができる。

リミックスポイントは、日本のネットワーク検証者として参画することで、バリデータ配置の地理的な分散化促進にも寄与するとしている。
同日、Omakaseも、リミックスポイントとの提携を発表した。Omakaseは、20以上のブロックチェーンでノード運用を手掛け、複数企業に運用代行や技術提供を行ってきた実績を持つ。
本提携により、Omakaseはリミックスポイントのバリデータ事業立ち上げに必要なインフラ構築から運用監視、リスク管理までを包括的に支援し、同社の保有暗号資産によるステーキングをサポートする。
|文:栃山直樹
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