
- ビットコインは24時間で3%以上上昇、一時10万4000ドル付近となった。
- 一方で、4億ドル相当のショートポジションが清算された。
- 価格上昇の背景には、イギリスとの貿易協定の発表とビットコインETFへの累積資金流入額が400億ドルを超えたことがある。
ビットコイン(BTC)の急速な価格上昇に多くのトレーダーは不意を突かれ、ショート(弱気)ポジションが大量に清算された。
ビットコインは24時間で3%以上上昇し、一時、10万4000ドルを超え、1月31日以来の高値を記録した。この強気の値動きの背景には、トランプ大統領が英国との包括的な貿易協定を発表したこと、ビットコイン現物ETF(上場投資信託)への累積資金流入額が400億ドル(約5兆7600億円、1ドル144円換算)を超えたことがある。
ビットコイン以外の暗号資産も上昇し、TradingViewのデータによると、ビットコイン以外の暗号資産の時価総額は10%増加して1兆1400億ドル(約160兆円)に達し、3月6日以来の高水準となった。
一方、価格上昇で弱気のショートポジション(価格下落からの利益を狙ったレバレッジ取引)が大量に清算された。レバレッジ取引では、相場が逆方向に動いて証拠金が不足すると、取引所が強制的にポジションを閉じる清算が発生する。
Coinglassによると、24時間で約4億ドル(約580億円)相当のビットコイン・ショートポジションが清算され、少なくとも2024年11月以降で最大の1日あたりの清算額となった。一方で、ロングポジションの清算も2200万ドル相当発生した。

ショートポジションの大規模な清算は、市場のレバレッジが大きく弱気に偏っていたことを示しており、市場にさらなる上昇余地がある可能性を示している。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Coinglass
|原文:Bitcoin’s Price Surge to $104K Liquidates Nearly $400M in Bearish BTC Bets, Opening Doors to Further Gains