
- イーサリアム・ブロックチェーンの共同創設者アンソニー・ディ・イオリオ氏は、イーサリアムは必ずしも「ビットコインの競争相手」としてではなく、むしろ「代替手段として作られた」と考えている。
- 同氏は、イーサリアム初期の頃から、このプロジェクトはきわめて大きなものになると理解していた。
イーサリアム(Ethereum)の共同創設者アンソニー・ディ・イオリオ(Anthony Di Iorio)氏は15日、トロントで開催された「Consensus 2025」に登壇し、イーサリアムは必ずしも「ビットコインの競争相手」としてではなく、むしろ「代替手段として作られた」と考えていると述べた。
同氏は、イーサリアム初期の頃について振り返り、当時、このプロジェクトはきわめて大きなムーブメントになる可能性があることを理解したと語った。
「広がり始めていると実感していた」
ディ・イオリオ氏はイーサリアムの8人の共同創設者の1人だが、暗号資産との最初の関わりはビットコインの普及活動だった。2012年にトロントでビットコインのミートアップを主催し、その場でのちにイーサリアムのホワイトペーパーを発表することになるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏と出会った。
いずれビットコインの時価総額を上回る
現在もビットコイン支持者である一方で、ディ・イオリオ氏は「いずれイーサリアムは時価総額でビットコインを上回る可能性はあると考えている」と述べた。
「イーサリアムが生み出し得るユースケースと価値の規模を考えると、その可能性はあると思う」
イーサリアム財団を離れた後、ディ・イオリオ氏は2014年に分散型アプリ開発企業Decentralを創業。同社は暗号資産ウォレット「Jaxx Liberty」で広く知られている。さらに2022年には、ハードウェア、トークノミクス、ゲーム理論を組み合わせて分散型ネットワークにおける中央集権化の課題に取り組むプロジェクト「Andiami」を立ち上げている。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:アンソニー・ディ・イオリオ氏(CoinDesk)
|原文:Ethereum Meant To Be Alternative, Not Rival to Bitcoin: ETH Co-Founder Anthony Di Iorio