
- レポートによると、ビットコインネットワークのハッシュレートは5月最初の2週間で2%上昇した。
- JPモルガンは、ビットコイン価格の上昇と粗利益の拡大により、マイニングの経済性が改善したと指摘した。
- JPモルガンによると、1日あたりのマイニング収益性を示す指標であるハッシュ価格は、4月から13%上昇した。
ウォール街の銀行JPモルガン(JPMorgan)は18日の調査レポートで、ビットコインネットワークのハッシュレートが5月最初の2週間で2%上昇し、平均885エクサハッシュ毎秒(EH/s)に達したと指摘した。
ハッシュレートとは、コンセンサスアルゴリズムがプルーフ・オブ・ワーク(PoW)ブロックチェーン上でマイニングとトランザクション(取引)処理に使用される総計算能力を指し、業界における競争やマイニング難易度の指標となる。
JPモルガンによると、ビットコイン(BTC)価格の上昇と粗利益の拡大により、5月にマイナーの収益性は改善した。
1日あたりのマイニング収益性を測るハッシュ価格は4月から13%上昇し、JPモルガンはこれを「心強い」と評価した。
アナリストのレジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏は、「5月最初の2週間でマイナーは1EH/sあたり約5万100ドルの日次ブロック報酬収入を得たと我々は推定しており、これは前月比13%増、前年比3%増だ」と指摘した。
JPモルガンによると、アメリカで上場しているマイナーはネットワークのハッシュレートのシェアを維持している。現在はネットワークの約30.5%を占めており、4月から1.1%増加している。
JPモルガンが追跡しているアメリカ上場のビットコインマイニング株13社の時価総額合計は、今月24%増の46億ドル(約6670億円、1ドル145円換算)となった。
レポートによると、ビットディア(Bitdeer)は43%上昇してこのセクターの平均パフォーマンスを上回ったが、グリーンリッジ(Greenidge)は5%下落して平均を下回った。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Network Hashrate Rose Slightly in First Two Weeks of May: JPMorgan