XRP先物、CMEで取引開始
  • シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は5月19日、米国で初となる、規制を受けたエックス・アール・ピー(XRP)先物の取引を開始した。
  • この契約は現金決済で、日々の参照レートから価格が決定され、2500XRPと5万XRPのサイズがある。
  • この取引開始は、米証券取引委員会(SEC)の審査下にあるXRP現物ETF(上場投資信託)上場へ向けた動きを助けることになるかもしれない。

XRP先物は5月19日、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のデリバティブプラットフォームで取引が開始され、米国でXRPの価格を追跡する最初の規制を受けた先物となった。

トレーダーは、2500XRPと5万XRPの2つの契約サイズを取引することができ、どちらも現金決済で、毎日ロンドン時間午後4時にXRPの価格を追跡するSME CF XRP-ドル参考基準レートに基づいている。

CMEはすでにビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)の先物、およびビットコインとイーサリアムのオプションを提供している。

3月中旬にローンチされた同グループのSOL先物は、初日の想定元本が1230万ドル(約18億円、1ドル=145円換算)にとどまり、建玉は780万ドルでクローズした。イーサリアム先物やビットコイン先物のデビューに比べれば、調整後ベースでははるかに低い数字である。

XRPの価格は、過去24時間で3.45%下落した。

規制された先物の存在は、現在SECによって承認するか否かの審査が行われているXRP現物ETFにとって、望ましい方向への大きな一歩となる可能性がある。いくつかの米国の発行企業がこのようなファンドのローンチを申請しているが、まだ決定は下っていない。

「CMEでのXRP先物が現在、『取引中』だ。CFTC(米商品先物取引委員会)が規制するXRPの契約である。XRP現物ETFの承認は時間の問題だ」と、ETFストア(ETF Store)社長のネイト・ジェラチ(Nate Geraci)氏はXに投稿している。

ゲーリー・ゲンスラー前SEC委員長は以前、ビットコインとイーサリアムの現物ETFを承認した理由の一つは、すでに米国で規制された既存の先物市場があったからだと語っていた。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:XRP Futures Start Trading On CME