
- JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)は近々、顧客がビットコインを購入できるようにする予定だが、同行がその資産をカストディすることはないと、ジェイミー・ダイモン(Jamie Dimon )CEOが語った。
- ダイモン氏は、ビットコインが違法行為に使用されていることを理由に「ファンではない」とし、暗号資産(仮想通貨)に対する懐疑的な見方を繰り返した。
- JPモルガンはブロックチェーンの重要性を軽視しているにもかかわらず、同行のKinexysプラットフォームは先日、パブリックブロックチェーン上でトークン化された米国債の決済をテストした。
JPモルガン・チェースの顧客は、まもなくビットコイン(BTC)を購入できるようになると、ジェイミー・ダイモンCEOが5月19日に開催された年次投資家デーで語り、同行のビットコインに対する姿勢の転換を示唆した。
ダイモン氏は株主に対し、「みなさんがビットコインを購入できるようにするつもりだ」と語ったが、同行がビットコインを保管する計画はないと付け加えた。
暗号資産に懐疑的なことで長い間知られているダイモン氏は、締めの発言で、ビットコインが性的人身売買やマネーロンダリングなどの違法行為に利用されていることから、いまだに「ファンではない」と述べた。
ダイモン氏はまた、ブロックチェーン技術をめぐる業界の盛り上がりに反発し、JPモルガンがこの分野での開発を続けているとしても、ブロックチェーン技術は言われているほど重要ではないとして、次のように述べた。
「私たちはブロックチェーンについて、12年から15年間、話題にし続けてきた。あまりに多くの時間を費やしてきたのだ。みなさんが思っているほど重要ではない」。
JPモルガン独自のブロックチェーンプラットフォームであるKinexysは最近、初めてパブリックブロックチェーン上でテスト取引を行い、オンド・チェーン(Ondo Chain)のテストネット上でトークン化された米国債を決済した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEO(lev radin / Shutterstock.com)
|原文:JPMorgan To Allow Clients To Buy Bitcoin, Says Jamie Dimon