
- シカゴ・マーカンタイル取引所でXRP先物取引が開始され、初日の取引高は1900万ドルを超えた。
- これらの契約は現金決済で、CME CF XRP・ドル基準レートを基準価格としている。
- この取引開始は、アメリカでのXRP現物ETFの承認に向けた一歩とみられている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で取引されるXRP先物契約は、初日に名目取引高が1900万ドル(約27億5500万円、1ドル=145円換算)を超え、20日にも少なくとも1000万ドル(約14億5000万円)の取引高を示したことがデータから明らかになった。
最初の取引はブロック取引で、5月18日にHidden Road社によって決済された。CMEのXRP先物契約は2つのサイズで提供されている。標準契約(5万XRP相当)とマイクロ契約(2500XRP相当)だ。両契約は現金決済方式で、協定世界時(UTC)午後3時に毎日算出されるCME CF XRP・ドル基準レートを基準としている。
標準契約は19日に750万XRP、20日に295万XRPの取引を記録したのに対し、マイクロ契約は19日に51万7000XRP、20日に少なくとも120万XRPの取引を記録した。
市場参加者は、これらの規制された先物契約の開始を、アメリカでのXRP現物ETF(上場投資信託)の承認に向けた一歩と捉えている。
「XRP現物ETFは時間の問題だ」とETFストア(ETF Store)の社長、ネイト・ジェラチ(Nate Geraci)氏は19日のXへの投稿で述べた。
先物契約の強いデビューにもかかわらず、XRPのスポット価格は比較的安定し、2.38ドル前後で取引され、過去24時間ではわずかな上昇を記録した。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:CME’s XRP Futures Have Pulled In Nearly $30M Since Debut, Fueling XRP ETF Hopes