キャズム、サピエンス全史……バイナンスCEOの「休日に読むべき本10選」

キャズム、サピエンス全史……バイナンスCEOの「休日に読むべき本10選」

Brady Dale
公開日:2019年 12月 1日 08:00
更新日:2019年 12月 1日 20:13

世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスのCEO、CZことジャオ・チャンポン氏が休日に読みたい本10冊のリストをブログで公開した。

ブログでは、中にはページ数が多く読むのが大変な本もあるが、オーディオブックを聴いてみてはどうかという提案もしている。年末年始の休暇中に手にとってみてはいかがだろうか。

1 『Blitzscaling: The Lightning-Fast Path to Building Massively Valuable Companies』

LinkedInの創業者でベンチャー投資家として知られるリード・ホフマン氏がクリス・イェー氏と共に著した本書。“Blitz”とは「電撃的な」といった意味合い。企業の価値を短期間で急激に高めるための考え方がまとめられており、ビル・ゲイツ氏のほか、Airbnbのブライアン・チェスキー氏、Facebook初の女性役員となったシェリル・サンドバーグ氏らも推薦の言葉を寄せている。

CZもバイナンスの拡大に役に立ったとしたほか、暗号資産のような最近のトピックにも対応していると評価した。

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2 『Crossing the Chasm』

キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論』という邦訳もある本書では、マーケティング理論のである「キャズム理論」について解説されている。キャズムとは「溝」といった意味で、スタートアップなどが新しい商品や技術を浸透させるうえで、初期には成功しても発展・伸長の段階でさまざまな障害から陥りがちな溝のことを意味する。本書では、キャズムを越えたサービスや製品の例として、無線LANや3Dプリンター、SNS、ハイブリッド自動車、スマホなどが取り上げられている。

CZは「本書は世界中にバイナンスについて伝える上で、自分のメッセージを磨くのに役立った」としている。

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3 『Team Topologies: Organizing Business and Technology Teams for Fast Flow』

2019年9月に刊行されたばかりの本書。位相幾何学と訳される“Topology”(トポロジー)とは「位置の学問」。何らかの形を変形させても保たれる性質にフォーカスしたもので、企業における組織の作り方について考察した一冊。CZは「本書はチームで働く人、チームリーダー、リーダー志望者すべてにとって必読の書」と評価している。

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4 『The Advantage: Why Organizational Health Trumps Everything Else In Business』

2012年3月刊行の本書は、他の組織よりも秀でた健全な組織をつくるために必要な要素についてコンパクトにまとめられた本書。具体的な事例を挙げながら、リーダーがとるべき組織づくり、戦略について体系立てて学べる一冊だ。

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5 『The Culture Code: The Secrets of Highly Successful Groups』

本書はPIXAR、Googleから米海軍ネイビーシールズまで含めた、素晴らしいチームの秘密について解説している。CZは、「バイナンスでは、すべての人によりよいサービスを届けようというモチベーションにあふれた素晴らしい文化をつくろうと努力している。本書がケーススタディとして挙げている立派な組織についえ学ぶべきところがいくつもある」と述べている。

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6 『Work Rules!: Insights from Inside Google That Will Transform How You Live and Lead』

本書も『ワーク・ルールズ! ―君の生き方とリーダーシップを変える』という翻訳版がある人気の書。2006年にGoogleに入社した、人事のトップが採用、育成、評価について解説している。CZは「グーグルについてどんな評価をしているかを問わず、本書には知るべきことが書かれている。特にバイナンスが、早いペースで次々にプロダクトを出していくために」とコメントしている。

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7 『Sapiens: A Brief History of Humankind』

『サピエンス全史-上-文明の構造と人類の幸福』として上下巻の翻訳もベストセラーになった本書。世界48ヵ国で翻訳版が刊行されたといい、マイケル・サンデル教授らも推奨している。イスラエル人歴史学者である著者・ユヴァル・ノア・ハラリ氏による力作で、氏の著書は続く『ホモ・デウス』も注目を浴びた。

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8『The Law』

フランスの経済学者フレデリック・バスティア(1801-1850)による本書。CZは「わずか60ページ強と短いが、古さを感じさせない。私の個人的な哲学を体系立てるのに多いに役立った」と話している。

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9 『Economics in One Lesson by Henry Hazlitt.』

現代のリバタリアニズムに本質的な影響を与えた本書は、初版刊行が1946年。著者のヘンリー・ハズリット(1894-1993)は資本主義と自由市場を、今日まで続くあらゆる経済学の神話から擁護した。CZは「現代経済のトレンドについて把握したいなら、新たな内容が追加されたアニバーサリーエディションを選ぶといい」とアドバイスする。

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10 『Fallen Dragon』

英国人作家ピーター・F・ハミルトンによるSFで、初版刊行は2001年。舞台は25世紀、光速よりも速く(Faster-than-light、FTL)宇宙旅行ができる時代。アメイーと呼ばれる植民地惑星のローレンス・ニュートンの人生を描いている。CZは、「私もたまにはこういう本も読む。この物語は大切なものを見つけ出し、さらに重要な何かを探すのを止めてしまった男の物語。あまりネタバレしたくないので、ぜひご自身で楽しんで欲しい」とコメントしている。

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文・編集:濱田 優
写真:Shutterstock.com