ハッシュレート上昇で4月のビットコインマイニング収益性が低下:ジェフリーズ
  • ジェフリーズによると、ネットワークのハッシュレート上昇に伴い、4月のマイニング収益性は低下した。
  • 米上場マイナーの4月のビットコイン生産量は3月と比較して減少している。
  • マラ・ホールディングスがこのグループの中で最も多くのビットコインをマイニングし、インストール済みハッシュレートも最も高かった。

投資銀行ジェフリーズ(Jefferies)は20日の調査レポートで、ネットワークのハッシュレート上昇に伴い、4月のビットコイン(BTC)マイニングの収益性は低下したと指摘した。

アナリストのジョナサン・ピーターセン(Jonathan Petersen)氏とヤン・アイグル(Jan Aygul)氏は、「4月のビットコインマイニングの収益性は6.6%減少した。これはネットワークのハッシュレートが6.7%増加したことによるものだ」と述べた。

ハッシュレートとは、コンセンサスアルゴリズムがプルーフ・オブ・ワーク(PoW)のブロックチェーン上でマイニングとトランザクション(取引)処理に使用される計算能力の合計を指し、業界における競争やマイニング難易度の指標となる。

レポートによると、アメリカの上場マイニング企業は4月に3277BTCを生産した。3月の3534BTCからは減少している。これらの企業が4月にネットワーク全体に占める割合は24.1%で、前月の24.8%から減少した。

最も多くのビットコインをマイニングしたのはマラ・ホールディングス(MARA Holdings)で705BTC、次いでクリーンスパーク(CleanSpark)が633BTCを生産した。

インストール済みハッシュレートについては、マラ・ホールディングスが57.3エクサハッシュ毎秒(EH/秒)で引き続き第1位、クリーンスパークが42.4EH/秒で2位となった。

推定稼働率はアイレン(IREN)が最も高い約97%で、次いでハイブ・デジタル・テクノロジーズ(HIVE Digital Technologies)が約96%だった。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Mining Profitability Fell in April as Network Hashrate Rose: Jefferies