ミームコイン「TRUMP」、トップ保有者にトロン創設者サン氏が浮上──2190万ドル相当を保有
  • トロン創設者のジャスティン・サン氏は、自身がミームコイン「TRUMP」のトップ保有者であることを明らかにした。サン氏に関連付けられたソラナアドレスには、約2190万ドル(約31億5000万円、1ドル144円換算)相当のトークンが保有されている。
  • 中国生まれの暗号資産ビリオネアであるサン氏は、トップ保有者となったことで、ドナルド・トランプ米大統領とのプライベートディナーとVIPレセプションに参加する権利を獲得。
  • サン氏は以前、トランプ一家が支援する分散型金融プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」に7500万ドル(約108億円)を投資。同プロジェクトの共同創設者は、その成功をサン氏の功績として称えている。

トロン(Tron)の創設者であるジャスティン・サン(Justin Sun)氏は、自身がミームコイン「TRUMP」のトップ保有者であることを明かし、今週、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とのプライベートディナーとVIPレセプションに出席する権利を獲得した。

サン氏に関連があると見られるソラナ(Solana)アドレスは、約2190万ドル(約31億5000万円)相当のTRUMPコインを保有しており、ワシントンD.C.近郊のゴルフクラブでトランプ氏に会える権利をトークン高額保有者に提供する競争で、サン氏はリーダーボードのトップに立っている。このリーダーボードは、トランプ氏が自身のXアカウントで公開したWebサイトに掲載されている。

サン氏は、トランプ一家が支援する分散型金融プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial)」の支持者でもあり、7500 万ドル(約108億円)を投資している。同プロジェクトの共同創設者であるザック・フォークマン(Zak Folkman)氏は、その成功を中国生まれの暗号資産(仮想通貨)ビリオネアであるサン氏の功績として称えている。

TRUMPトークンは、1月の大統領就任式のわずか数日前にデビューし、暗号資産業界全体やその他の分野から批判を浴びた。批判者たちは、そのローンチのタイミングと、供給量の大部分をトランプ大統領の内部関係者に割り当てるという仕組みを指摘した。

エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員やリチャード・ブルメンソール(Richard Blumenthal)上院議員を含む民主党議員らは、トランプ大統領の暗号資産の取り組みが倫理規範を損ねていると主張。彼らは、公職者による暗号資産の発行や推奨を阻止する法案を提出した。

ホワイトハウスはこの監視を軽視し、利益相反の主張を否定し、批判を党派的な妨害行為と位置付けた。

TRUMPトークンの価格が大幅に上昇

注目すべきは、トランプ大統領のミームコインの価格が、このイベントの発表を受けて大幅に上昇したことだ。ディナーは、ビットコイン(BTC)が初めて取引に使われた日を記念する「ビットコイン・ピザ・デー(Bitcoin Pizza Day)」(5月22日)に開催される。

TRUMPは14.40ドルで取引されており、過去24時間で8.3%上昇している。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ジャスティン・サン氏(CoinDesk)
|原文:Justin Sun Emerges as Donald Trump Memecoin’s Top Holder With $21.9M Stake