
JPYC株式会社は、同社が発行する前払式支払手段「JPYC Prepaid」について、2023年6月1日に施行された改正資金決済法への対応として、同法の経過措置を踏まえ、2025年6月1日より電子決済手段としての取り扱いに変更されることを発表した。これに伴い、「JPYC Prepaid」の新規発行は終了する。
具体的なスケジュールとしては、2025年5月30日13時をもって「JPYC Prepaid」の新規発行注文およびJPYC Prepaid v2交換サービスを終了し、同年6月1日0時以降は完全に発行されなくなる。
ただし、既に発行済みの「JPYC Prepaid」については、引き続き電子決済手段に該当する前払式支払手段として、JPYC appsでの決済やパブリックチェーン上での残高譲渡など、従来通り利用可能である。なお、現時点での現金への償還は予定されていない。
今後の事業展開として、JPYC社はまず今夏を目途に第二種資金移動業の登録完了を最優先事項として目指す。登録完了後には、速やかに発行および現金への償還が可能な新たな「1号電子決済手段」としての日本円ステーブルコイン「JPYC」の発行を目指す方針だ。
|文:栃山直樹
|画像:リリースから