
本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は4.5。前回「軽めの調整が入った」が「そろそろ、もう一段、上がりそう」と申し上げたが、レンジをブレークし再び上昇軌道に乗った。
4月に切り返してから、階段状に上昇するパターンを2回繰り返しており、今回も同じパターンを繰り返すなら、来週半ばに1730万円近辺が目途となる。ボリンジャーやMACDも3回目の上昇局面入りしたことを示唆している。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析


前回「足元の反落も上昇チャネルの中でのスピード調整で、かなり強い上昇トレンドが継続」しており「むしろ早めにガス抜きが出来て、再び上昇軌道に乗る」と申し上げたが、BTCは平行チャネルに沿って順調に上値を伸ばしている。
ドル建てでは史上最高値を更新したが、円建てでも「半値戻しは全値戻し」との格言通り1月20日の1735万円が視野に入ってきた。ここまで階段状に2週間前後レンジ取引が続いて230~240万円上昇するパターンが2回続いている。今回も同様のパターンが続くとすれば、今期のレンジの下限が5月15日につけた1495万円なので、2週間後の5月29日前後に、235万円足した1730万円前後が目途となる。
蛇足ながら「2度あることは3度ある」なのか「3度目の正直」でこのパターンが崩れるのかは分からないが、この階段状の上昇パターンが永遠に続く訳ではない。今回はいいとしても4度目もあるとは限らない。
評点:5
移動平均線

9日移動平均線に続き25日移動平均線も200日移動平均線とゴールデンクロス。いずれも上向き。
評点:5
一目均衡表

3役好転の買いサイン継続。
評点:5
ボリンジャーバンド

バンドウォークを繰り返しながらエクスパンション継続。よく見ると今回のセッションでバンドの拡大・収縮を2回繰り返しており、いままさに3度目のエクスパンションが始まろうとしている。3度目のバンドウォークが始まりそうな予感もする。
評点:5
MACD

デッドクロスがダマしに終わり、ゴールデンクロス発生。
評点:5
RSI

買われすぎゾーンに突入して2週間。過去のパターンではBTCは70近辺で跳ね返されるパターンも多いが、70をクリアに抜けた場合、1か月近く買われすぎゾーンに居座るパターンも見られる。あと1-2週間はこのゾーンに残る可能性も。
評点:2
評点

※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
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