
- トランプ大統領が沈静化しつつあった貿易摩擦を再燃させたことで、ビットコインを含むリスク資産はアメリカ時間早朝に急落した。
- 11万1000ドルを超えて推移していたビットコインは、この報道を受けて約2.5%急落した。
- 大統領は、6月1日よりEUからの輸入品すべてに50%、アメリカ製以外のアップルのiPhoneに25%の関税をそれぞれ課すと警告した。
連休を前にやや低調な取引になりそうだったが、状況は変わった。トランプ大統領が行動を起こし、沈静化していた貿易摩擦を再燃させることを選んだ。
トランプ大統領はトゥルース・ソーシャル(Truth Social)への投稿で、「欧州連合(EU)は対応が非常に難しい」とし、「協議は行き詰まっている!したがって、6月1日からEUに対して一律50%の関税を課すことを勧告する」と述べた。
自由世界のリーダーであるトランプ大統領は、アップル(Apple)とそのCEOであるティム・クック(Tim Cook)氏にも矛先を向けた。トランプ氏は、「アップルのティム・クック氏には、アメリカで販売されるiPhoneはインドなどの他の国ではなく、アメリカで製造・組み立てが行われることを期待しているとずっと前から伝えている。もしそうではないのであれば、アップルは少なくとも25%の関税を支払わなければならない」と述べた。
米株価指数先物は、小幅な上昇からすぐに2%近くの下落に転じ、アップルの株価は3.6%下落した。このニュースが出る前に11万1000ドルを超えていたビットコイン(BTC)価格は、すぐに10万8600ドル(約1574万円、1ドル145円換算)まで下落した。
|翻訳・編集:林理南
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|原文:Good Vibes Shattered as Trump Revives Trade War, Sending Bitcoin Tumbling Below $109K