
- 取引プラットフォームのeToroは、米国プラットフォームにドージコイン(DOGE)、カルダノ(ADA)、エックス・アール・ピー(XRP)をはじめ、その他9つのトークンを追加した。
- eToroは今月、3億1000万ドルを調達し、ナスダックにETORのティッカーで上場した。
- eToroの株価は64ドル付近で推移しており、IPO価格の52ドルを大幅に上回っている。
取引プラットフォームのeToroは5月28日、米国における暗号資産(仮想通貨)の取り扱い範囲を拡大し、ドージコイン、カルダノ、およびXRPを含む12の新たなデジタル資産を追加したと発表した。
今回の追加により、米国ユーザーが利用可能な暗号資産の総数は15種類に増加した。新規に追加されたトークンには、アーベ(AAVE)、チェーンリンク(LINK)、コンパウンド(COMP)、イーサリアムクラシック(ETC)、ライトコイン(LTC)、ユニスワップ(UNI)、ステラルーメン(XLM)、柴犬コイン(SHIB)、およびヤーンファイナンス(YFI)が含まれる。
米国在住のユーザーはこれまでは、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)のみしか取引することができなかった。
この動きは、eToroが米国市場での存在感を拡大し、個人投資家からの需要に対応し、コインベース(Coinbase)やロビンフッド(Robinhood)のような大手と競合するサービスを提供するための取り組みの一環である。
今回の発表は、eToroがナスダックに上場したわずか数週間後に行われた。eToroは、数カ月に及ぶ貿易摩擦と不安定な市場状況を経て、米国で初めて上場した暗号資産企業であった。ステーブルコイン発行元のサークル(Circle)は、長年上場計画を掲げてきた中で、27日にIPO(新規株式公開)を申請した。
マクロ経済の混乱にもかかわらず、eToroのIPOは好意的に受け止められた。同社は約3億1000万ドル(約450億円、1ドル=145円換算)を調達するという予想を上回る結果を上げ、株式と暗号資産の取引プラットフォームを組み合わせたビジネスモデルに対する投資家の関心を示唆した。
28日のeToroの株価は64.15ドルとやや下落しているが、IPO価格の52ドルを依然として大幅に上回っている。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:T. Schneider / Shutterstock.com
|原文:EToro Adds DOGE, XRP, SHIB and 9 Others in U.S. Crypto Push After Nasdaq Debut