テレグラム創設者、xAIとの契約が未締結だと認める──TONに売り圧力
  • xAIのGrokをテレグラムに導入する契約は、以前の報道にもかかわらず、最終決定には至っていない。
  • 提携の可能性が発表されたことを受け、テレグラムの関連トークンであるTONは一時的に上昇。
  • イーロン・マスク氏が契約は締結されていないと明らかにしたことで、TONの価格は下落。

xAIのGrokをテレグラム(Telegram)に導入する契約は、以前の報道にもかかわらず、どうやら締結されておらず、トンコイン(TON)の最近の上昇に売り圧力がかかっている。

この契約により、テレグラムは3億ドル(約438億円、1ドル146円換算)の現金と株式に加え、自社プラットフォームを通じて販売されるxAIサブスクリプションの収益の50%を受け取ることになる。メッセージアプリ大手のテレグラムが、ブラックロック(BlackRock)、ムバダラ(Mubadala)、シタデル(Citadel)などの支援を受ける債券発行を通じて15億ドル(約2190億円)の資金調達を計画しているなかで、この契約は発表された。

xAIのCEOであるイーロン・マスク(Elon Musk)氏は、テレグラム創設者のパベル・デュロフ(Pavel Durov)氏の発表に対して、「契約は締結されていない」と28日遅くに投稿した。

テレグラム関連トークンのTONは、この投稿の直後に3.60ドルから3.28ドルに下落。CoinDeskの市場データによると、このトークンは発表後数時間で上昇し、それまでに14%上昇していた。

デュロフ氏はその後、マスク氏の発言は事実だとXに投稿。「原則的には同意したが、正式な手続きは未完了だ」と同氏は書いている。

|翻訳・編集:廣瀬優香
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|原文:TON Under Pressure After Telegram’s Pavel Durov Confirms No xAI Deal Was Signed