
暗号資産(仮想通貨)市場は、ニッチな実験から、金融、コマース、テクノロジーを再構築するグローバルな潮流へと進化している。2025年5月、暗号資産の時価総額は3兆500億ドル(436兆円、1ドル143円換算)に達し、90年代のインターネットブームに匹敵する成長を見せている。
──先週の土曜日から一昨日の金曜日までに公開した記事のなかから、日曜日に読みたい10本を厳選!
暗号資産のグローバル普及率「10%」超へ──いよいよ「転換点」か

暗号資産のユーザー普及率は今年、ついに重要な水準である「10%」を超える。データプラットフォームStatistaによると、2024年の7.41%から、2025年には11.02%に達するという。
量子コンピューターは、当初予想よりもはるかに簡単にビットコインのような暗号を解読:グーグルの研究者が発表

Google Quantum AIの研究者であるクレイグ・ギドニー(Craig Gidney)氏による新たな研究論文によると、広く使用されているRSA暗号を解読するために必要な量子リソースは、これまで考えられていたものの20分の1ですむ可能性があるという。
ソニー銀行、Web3専門子会社設立を発表──資本金3億円、今秋事業開始へ

ソニー銀行は5月28日、Web3関連事業を専門とする100%出資子会社を設立することを発表した。5月27日開催の取締役会で決議され、関係当局の許認可も取得済みである。設立の背景には、ブロックチェーン技術を活用したデジタル資産のサービスやビジネスモデルへの組み込みが進み、Web3市場の拡大が期待される状況があるという。
スイスの高級時計ブランド「フランク ミュラー」、ソラナウォッチを発表

フランク ミュラーはソラナに、ユーザーのソラナアドレスに直接リンクするQRコードが搭載される1111本の限定版ウォッチを発表。価格は2万スイスフラン(約2万4300ドル、約350万円)。ソラナコミュニティにアピールした独自のデザインが特徴だ。
ビットコインに10億ドルを賭けた匿名トレーダー、ペペコインにロングポジションを構築

最近数週間で最も注目されている暗号資産ウォレットの一つが、オンチェーン取引プラットフォームのハイパーリキッド(Hyperliquid)でビットコイン(BTC)の記録的な10億ドル(約1400億円、1ドル=140円換算)相当のポジションを構築した数日後、ペペコイン(PEPE)に賭け始めた。
“文明進化のエンジン”にインセンティブ構造をもたらす「DeSci」とは【イベントレポート】

DeSci(ディサイ)は「Decentralized Science」の略称で、日本語では「分散型科学」を意味する。DeFi(分散型金融)、DePIN(分散型物理インフラ)と同じように最初に「De」と付いていることからわかるように、分散化技術であるブロックチェーンを使って、「Sci=サイエンス(科学)」にまつわるさまざまな取り組みを分散化することを目指す。
暗号資産市場、約430億円の清算──トランプ関税の脅威が強気を一掃

安定したビットコイン(BTC)のラリーに賭けた暗号資産トレーダーたちは、トランプ関税の新たな脅威によるヘッドラインリスクを思い知らされた。
ビットコインに走る上場企業──株価対策か金利ヘッジか、購入ラッシュの真意に迫る【楽天ウォレット松田氏インタビュー】

企業によるビットコイン(BTC)購入が国内外で加速している。国内でも、湘南美容クリニックを運営するSBCメディカルグループHDといった暗号資産と直接関係のない企業による購入も相次いでいる。企業はなぜBTCを買うのか。楽天ウォレットシニアアナリストの松田康生氏に企業の狙いや戦略の持続可能性について話を聞いた。
ストラテジー株、6%下落──ビットコイン財務戦略が疑問視され、主要暗号資産関連銘柄が下落

暗号資産(仮想通貨)関連銘柄は5月23日、低迷した。特にストラテジー社やセムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)など、ビットコイン財務戦略を採用する企業は、ビットコイン(BTC)が2%強の下落にとどまったにもかかわらず、それぞれおよそ6%下落した。日本上場のメタプラネットは24%安となっている。
木村拓哉が「ステーブルコイン」「トークン化」をCMで語る日は来るか【コラム】

5月27日、三菱UFJフィナンシャル・グループは、木村拓哉氏、石原さとみ氏などを新キャラクターに起用した新しいTVCMの発表会を開催。新キャラクターを代表して木村拓哉氏が登場した。だが、残念ながら、三菱UFJ信託銀行が発行準備を進めていると報じられた「円連動型ステーブルコイン」は、この日の発表に含まれておらず、一言も触れられることはなかった。