暗号資産取引所バイビット、オーストリアでMiCAライセンスを取得
  • オーストリアは、ドイツでもライセンスを保有する暗号資産取引会社ビットパンダのMiCAの拠点でもある。
  • 欧州の新しいMiCA規則は今年初めに施行された。

オーストリアの規制当局FMAのウェブサイトによると、暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)は、欧州のデジタル資産取り扱いの枠組みである暗号資産市場規制(MiCA)制度に準拠したライセンスをオーストリアで取得した。

欧州の新しいMiCA規則は今年初めに施行され、27カ国からなる欧州連合(EU)全域で事業運営とパスポートサービスの拠点として最も適切な加盟国を選択するよう企業に求めている。

オーストリアは、ドイツでもライセンスを保有する暗号資産取引会社ビットパンダ(Bitpanda)のMiCAの拠点でもある。

2018年に起業家のベン・ゾウ(Ben Zhou)氏によって設立されたバイビットは、CoinMarketCapのデータによると取引高で世界第2位の取引所に成長した。2022年に本社をシンガポールから移転させ、現在はドバイに拠点を置いている。

バイビットは2025年2月にハッキング被害に遭い、15億ドル(約2175億円、1ドル145円換算)相当の資産が失われた。これは史上最大の暗号資産盗難事件だ。

バイビットはコメント要請にまだ応じていない。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Bybit
|原文:Crypto Exchange Bybit Granted MiCA License in Austria