残高は23ドルに──ハイリスクトレードで注目のクジラ、12.5億ドルのBTCロングで全ポジション清算
  • 分散型取引所ハイパーリキッドでの大胆なレバレッジ取引を行っていたトレーダー、ジェームズ・ウィン氏が全ポジションを清算。
  • アカウントの残高はわずか23ドルに。原因は、ビットコインで12.5億ドルのロングポジションを取ったこと。価格が急落したことで、3700万ドル超の損失となった。

5月、分散型取引所(DEX)ハイパーリキッド(Hyperliquid)での大胆なレバレッジ取引で暗号資産(仮想通貨)市場の注目を集めたトレーダー、ジェームズ・ウィン(James Wynn)氏が全ポジションを清算。データサイトHyperDashによると、口座残高は23ドルとなっているという。

ウィン氏は、ビットコイン(BTC)やペペ(PEPE)などへの大規模かつ高レバレッジなトレードで大きな注目を集めていた。

きっかけは、ビットコインに対する12.5億ドル(1800億円、1ドル144円換算)のロングポジション。価格が10万5000ドルを下回るなか、このポジションは崩壊し、手数料を含め3700万ドル(約53億3000万円)以上の損失となった。

その後、ペペ(PEPE)などのミームコインに一時的に切り替え、ロングポジションで10%以上の利益を出すものもあったが、相場の変動で再び清算となった。

この1カ月にウィン氏はイーサリアム(ETH)、スイ(SUI)、トランプ・コイン(TRUMP)など、さまざまな銘柄を取引しており、一時は8500万ドルの含み益を記録する場面もあった。

ウィン氏に関連するXアカウントは、今回の清算についてコメントし、損失を気にしない姿勢を見せた。

「またやり直す。いつもそうしている。そしてそれを楽しんでいる」とXに投稿

「数十億を手にするために、大きく、計算された賭けを行った」

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:Pixabay
|原文:Crypto’s Most Watched Whale Gets Fully Liquidated After Placing Billions in Risky Bets