
- CoinDesk Researchのテクニカル分析データモデルによると、イーサリアム(ETH)は激しいボラティリティを記録し、2551.09ドル(約36.7万円、1ドル=144円換算)から2499.09ドル(約35.9万円)まで下落した後、2506ドル(約36万円)付近で値動きが安定した。
- 大量売りにより、2515ドル~2520ドル(約36.2万円前後)のサポートゾーンを下回り、機関投資家の動きに対する懸念が高まった。
- 当記事執筆時点で、短期的な市場の方向性を決定づける可能性のある重要な心理的およびテクニカル的水準の2500ドル(約36万円)をわずかに上回って推移している。
イーサリアムは、売りが急増し、全般的なリスク選好が弱まる中、米国取引時間における終盤で再び下落圧力に直面し、2500ドル(約36万円)を下回った。世界的な貿易摩擦と米国の新たな関税リスクがリスクオフの流れを引き起こし、デジタル資産は地政学的な不確実性に対する反応について、株式相場など従来型の市場の動きをますます反映するようになっている。
オンチェーンデータによると、中央集権型の取引所に対する相当な資金流入が明らかになった。特にバイナンス(Binance)への385000ETHの流入は顕著で、機関投資家がポジションを縮小しているのではないかという憶測が強まっている。ETHはその後緩やかに回復し、2506ドル(約36万円)前後で取引されているものの、市場関係者は買い手がこの水準を守れるのか、それともさらなる下落局面が迫っているのかを注視している。
|翻訳・編集:T.Minamoto
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|原文:ETH Price Dips Below $2,500 on Whale Exit Fears, Then Bounces Back Above Key Level