ビットコインマイニングの収益性、5月に改善:JPモルガン
  • ビットコインマイニングの収益性が先月改善したと、JPモルガンが述べた。
  • 同行が追跡しているマイニング企業13社の時価総額は、4月から約19%増加したと指摘。
  • 日次ブロック報酬粗利益は、4月から36%増加。

JPモルガン(JPMorgan)が追跡している米国上場マイナー13社の時価総額は、ビットコイン(BTC)価格の上昇とマイニングの収益性向上を受け、5月に約20%上昇したと、同行は2日のリサーチレポートで述べた。

同レポートによると、ビットコインネットワークのハッシュレートは先月、約25エクサハッシュ/秒(EH/s)上昇して平均897EH/sとなった。

ハッシュレートは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)のブロックチェーン上でマイニングとトランザクション処理に使用される合計計算能力を指し、業界内の競争とマイニングの難易度を示す指標となる。

マイニングの収益性は5月に改善した。「ビットコインマイナーは5月に1EH/sあたり平均5万1600ドルの日次ブロック報酬収益を稼ぎ、4月から16%増加した」とJPモルガンは推定したと、同行アナリストのレジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏は書いている。

日次ブロック報酬粗利益も大幅に増加し、前月比36%増の1EH/sあたり2万7900ドルとなったとJPモルガンは指摘。

アイレン(IREN)は37%上昇してグループ全体を上回るパフォーマンスを示し、ビットファームズ(Bitfarms)は8%下落してグループ全体を下回るパフォーマンスになったと、JPモルガンは述べた。

JPモルガンが追跡しているビットコインマイニング企業13社のうち7社は先月、ビットコインを上回るパフォーマンスを示したと、同レポートは付け加えた。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ビットコインマイニングリグ(Fran Velasquez/CoinDesk)
|原文:Bitcoin Mining Profitability Improved in May, JPMorgan Says