【N.Avenue club 2期12回ラウンドテーブル】ウォレットが普及するための条件:次世代“スーパーウォレット”の開発現場──<strong>Backpack、ソフトバンク、HashPort、みんなの銀行生出演</strong>

CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueが2023年7月より展開している「N.Avenue club」は、Web3をリサーチ・推進する企業リーダーを中心とした、法人会員制の国内最大Web3ビジネスコミュニティです。

2025年6月(2期12回)のラウンドテーブル(研究会)のテーマは「ウォレットが普及するための条件:次世代“スーパーウォレット”の開発現場──Backpack、ソフトバンク、HashPort、みんなの銀行生出演」。金融商品や不動産といったRWA(実在資産)のトークン化が進むなか、デジタル資産を管理するウォレットの重要性が高まっていますが、RWAの普及にはWeb2アプリ以上に使いやすいウォレットが不可欠。本研究会では、日本企業がどのようにWeb3ウォレットを捉え、次世代の資産運用・決済体験を実装していくべきかについて議論します。

「N.Avenue club」は国内外のゲスト講師を招いた月1回の「ラウンドテーブル(研究会)」を軸に、会員企業と関連スタートアップや有識者との交流を促す「ギャザリング」などを通して、日本のWeb3ビジネスを加速させる一助となることを目指しています。

クローズドゆえの濃密な時間と空間で、毎回ディープな議論が展開される「N.Avenue club」は、現在、7月から始まる3期の会員企業を募集しています。参加にご興味・ご関心を持たれた方は、以下の紹介ページからお問い合わせください。

また、企業リーダー向けの参加応募枠(抽選)を設けております。参加ご希望の方は、以下からご応募ください。

ウォレットが普及するための条件:次世代“スーパーウォレット”の開発現場──Backpack、ソフトバンク、HashPort、みんなの銀行生出演

■日時:6/13(金) 16:00〜18:30(15:30 受付開始)

■概要:金融商品や不動産から、アートやチケット、カーボンクレジットまでと、実在する資産(RWA)のトークン化が世界中で進むなか、これらの資産をデジタル上で保有・移転できるようになり、透明性と流動性の向上が期待されています。日本でも、金融機関や事業会社が実証実験を開始し、RWAを巡る新たな市場が広がりつつあります。

このトレンドにおいて、消費者が日々使用するスマートフォンの「ウォレットアプリ」が果たす役割はますます重要になります。

銀行口座、電子マネー、ポイントカードを一元化してきたこれまでの流れに加えて、近未来のウォレットアプリはブロックチェーンベースの資産を管理し、決済・投資・認証といった機能を兼ね備えた「次世代タッチポイント」として進化していくことが期待されています。

しかし、現在のWeb3ウォレットの多くは、一般的なユーザーにとって、使い勝手やデザインなどにおいて改善の余地があると指摘されています。RWAが生活の中に溶け込むには、Web2時代のスマホアプリと同等、あるいはそれ以上のUX/UIが求められることは明白です。

6月13日開催の「N.Avenue Club」では、日本企業がどのようにWeb3ウォレットを捉え、次世代の資産運用・決済体験をどのように実装していくべきかをテーマに議論を深めます。PayPayやクレジットカードが牽引するキャッシュレス社会に、ステーブルコインやRWAトークンがどのように組み込まれていくのか。新しいウォレットが果たす役割と可能性について、参加者同士の実践的な知見を共有します。

Briefing Sessionスピーカー

Backpack Exchange |CanSun氏 CEO (オンライン)

Can Sun(J.D., Ph.D.)氏は、法律や規則に従い、適切な許認可や監督の下で運営されているグローバル暗号資産取引所であるBackpack Exchangeの共同創業者。Backpack以前は、FTX Internationalのゼネラルカウンセル(最高法務責任者)を務め、米国外のすべての法域における同取引所の法務業務および規制戦略を統括。FTX以前にはFenwick & West LLPのブロックチェーン・プラクティス・グループの共同議長を務め、数百に及ぶトークンプロジェクト、ステーブルコイン、大手取引所に対し、コンプライアンスおよび規制関連の助言で重要な役割を果たした。イェール・ロー・スクールで法務博士号(Juris Doctor)、プリンストン大学で電気工学の博士号(Ph.D.)を取得している。

Main Sessionスピーカー

ソフトバンク株式会社|坂口卓也氏 テクノロジーユニット統括プロダクト技術本部技術企画開発統括部Web3技術企画室室長

営業職を数年間経験した後、2002年にソフトバンクのグループ企業に入社。ソフトバンクBBに兼務出向しBBTVの立ち上げにバックエンドシステム担当者として参画。その後、数年間個人事業主として複数のベンチャー企業の起業・立て直しコンサルティングに従事。2012年よりソフトバンクモバイル(現SBKK)に復職。2015年からデジタルマーケティング領域、XR領域、ブロックチェーン領域などの研究開発と並行し、CN事業統括を兼務しポケモンGOなどを開発・運営するNiantic社とのパートナーシップを推進。2025年度からはテクノロジーユニット統括専任となり、AI・Web3領域を中心とした技術企画〜事業化検討を担当。

株式会社HashPort |吉田世博氏 代表取締役CEO

2018年に株式会社HashPortを創業。大阪関西万博へのEXPO2025デジタルウォレットの提供をはじめ、多くの事業会社・金融機関・政府機関等にweb3ウォレットのソリューション提供を行っている。 2020年にNFT分野の子会社として株式会社HashPaletteを創業。同社は日本初のIEO(Initial Exchange Offering, 資金決済法に準拠した暗号資産での資金調達)を成功させ、2024年に米国Aptos社に買収された。HashPort創業以前は、ボストンコンサルティンググループのデジタル事業開発部門であるBCG Digital Venturesにて、東京オフィス最年少のVenture Architect(投資・事業開発担当者)として日本及び中国でのプロジェクトに従事。日本暗号資産ビジネス協会理事、東京大学工学系研究科共同研究員、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート「暗号資産研究プロジェクト」共同研究メンバーを務めている。

株式会社みんなの銀行|田口勝之氏 CXOオフィスweb3開発グループマネージングディレククター

九州大学芸術工学部卒業後、出版社、ITベンチャー企業等に勤務。その後、金融機関にて情報銀行やセキュリティトークンといった新規事業の立ち上げにデザイナーとして関わる。2020年よりみんなの銀行プロジェクトに参画し、みんなの銀行アプリの体験設計・デザインを担当。ローンサービスやことら送金などにおいて、上流工程から具体的なUIの実装までをリード。現在はweb3開発グループにて、これまでの経験とデザイナーとしてのユーザー中心の体験設計スキルを活かし、ブロックチェーン技術を用いた新規事業の企画・開発に取り組んでいる。

なお、ファシリテーターは、N.Avenue/CoinDesk Japan 代表取締役CEOの神本侑季が務める。

|文・編集:CoinDesk JAPAN編集部