
- XRPの建玉が50億ドル近くに急増、投機的な動きが強まり、価格上昇の可能性が高まっている。
- 現在は2.20ドル付近、ブレイクアウトの前兆とされる狭いレンジでの推移が続いている。
- 建玉の急増はボラティリティの上昇を招き、ショートスクイーズ、もしくは大規模な清算のどちらの可能性もあり得る。
XRPの建玉が急増しており、市場関係者は短期的な価格ブレイクアウトの兆候と見ている。XRPは3日午前中時点で2.20ドル付近で推移している。
「XRPの建玉は週末にかけて50億ドル近くに達し、デリバティブ市場におけるトレーダーの積極的なポジション構築を示している」と、Bitgetのチーフ・マーケット・アナリスト、ライアン・リー(Ryan Lee)氏はCoinDeskに述べた。
「急増は、市場参加者が決定的な動きに備えていることを反映しており、強いモメンタムが生まれる可能性を示している」
XRP価格は現在、ブレイクアウトの前兆とされる狭いレンジでの推移が続いており、スポット(現物)市場での継続的な買い圧力も強気ムードを加えている。
過去にも同様の局面ではXRPは急騰し、ショートポジションを取っていたトレーダーは不意を突かれ、ショートスクイーズが発生した。ただし、建玉の増加は市場の期待を表す一方で、次の大きな値動きの方向性は依然として不透明だ。
決定的な材料がないままでは、高水準の建玉はボラティリティを増幅させる可能性があるとリー氏は警鐘する。
「明確な材料がない場合、このような建玉の急増は、ボラティリティをどちらの方向にも激化させる要因となり得る」とリー氏。
「上昇局面ではショートスクイーズを引き起こす可能性があり、利益確定の動きやマクロ経済のリスク回避ムードが強まれば、清算が加速し、下落方向の圧力が生まれる可能性がある」
市場参加者は、XRPレジャー(XRPL)関連の開発動向や、機関投資家によるETF関連の思惑が今後のファンダメンタル要因となるかどうかを注視している。
|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部
|画像:CoinDesk Archives
|原文:XRP Price Boom in Crosshairs as Traders Expect Short Squeeze Fueled Rally