ゾディア・カストディ、トークン化されたエメラルドの保管を開始
  • EmGemXトークンは、機関投資家が、高品質のエメラルドの分散ポートフォリオの分割所有権を取得するための手段だ。
  • 物理的なエメラルドは、特別な金庫に保管されており、年平均約9%の価値上昇を記録している。

スタンダード・チャータード(Standard Chartered)やSBIホールディングス(SBI Holdings)などの大手銀行の支援を受ける暗号資産(仮想通貨)カストディアン、ゾディア・カストディ(Zodia Custody)は、ブロックチェーンベースの宝石共同所有を専門とするスイスのフィンテック企業GEMxとの提携により、トークン化されたエメラルドの保管業務を担う。

6月4日のプレスリリースによると、この提携により、EmGemXトークンを通じて宝石市場へのアクセスが可能になり、機関投資家は高品質エメラルドの分散ポートフォリオの分割所有権を取得できるようになる。

​​現実資産(RWA)のトークン化は、ブロックチェーンの世界と従来の金融の融合を加速させている。今回の発表によると、年間平均約9%の値上がりを記録している実物のエメラルドは、金庫に保管され、定期的に独立した鑑定を受ける。

「ゾディア・カストディとの提携は、宝石投資市場に機関投資家の信頼と安定性をもたらすという当社の使命における大きな節目だ」と、GEMxのCEO兼共同創設者であるポール・ポルトナー(Paul Poltner)氏は述べています。

「GEMxとの提携により、デジタルイノベーションを通じて、安全で監査可能、歴史的にインフレ耐性のある現実世界の価値を提供するフレームワークを構築できた」とポルトナー氏は述べている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Standard Chartered-Backed Zodia Custody Starts Safekeeping Tokenized Emeralds