
- SECへの最近の提出書類によれば、中国に拠点を置くWebus Internationalは、3億ドル規模のXRPに特化した企業トレジャリーを構築する計画だ。
- Webusは資金調達にローンや信用枠を使用する方針だ。リップルの決済ネットワークを統合することで、国境を越えた決済を強化する。
- 今回の書類提出により、WebusはVivoPowerやWellgisticsといったXRPのソリューションに投資している他の企業に並ぶことになる。
中国に拠点を置くWebus Internationalは3日、米証券取引委員会(SEC)にフォーム6-Kを提出した。3億ドル(約435億円、1ドル145円換算)規模のエックス・アール・ピー(XRP)に特化した企業トレジャリー(財務)を構築する計画だ。
この申請に先立って、同社は5月に新株発行ではなくローンや信用枠を利用してこの取り組みの資金調達を行う意向を発表していた。
Webusはリップル(Ripple)の決済ネットワークを自社の事業に統合することを計画している。国境を越えた決済を効率化し、同社のグローバルな運転手サービス全体で予約の透明性を向上させることを目指している。
この発表は、1億2100万ドル(約175億円)規模のXRPトレジャリーを構築するとするVivoPower Internationalの計画に続くものであり、時価総額第4位の暗号資産(仮想通貨)であるXRPに対する企業の関心の高まりを示している。
この資金調達計画には拘束力がなく、最終合意とデューデリジェンスの対象となる。
世界中の旅行者向けにカスタマイズ可能な車両とツアーサービスを提供するWebusはさらに、中国最大規模のオンライン旅行代理店の一つである同程旅行控股有限公司(Tongcheng Travel Holdings)との提携を更新し、「Wetour x Tongcheng」チャーター便を拡大すると発表。国境を越えた乗車と運転手への支払いの決済にXRP台帳(XRP Ledger)の利用を目指すと述べた。
XRPは過去24時間で2%上昇しており、暗号資産市場全体の上昇が鈍い中での動きとなっている。一方、ナスダックに上場するWebusの株価は4日序盤の取引で約9%上昇した。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Chinese Firm Webus’ Stock Jumps After Filing With SEC for $300M XRP Strategic Reserve