
- 利益確定の圧力が暗号資産市場に影響を与え続けており、DOGEとADAが下落をリードしている。
- ビットコインは安定を維持している一方、トロンは主要トークンで唯一上昇している。
- 市場のセンチメントは貪欲ゾーンにあるが、アナリストはビットコインの上昇を予測している。
6月5日も利益確定売りが暗号資産(仮想通貨)市場を圧迫し、主要トークンの中ではドージコイン(DOGE)とカルダノ(ADA)が下落を主導し、ビットコイン(BTC)は過去24時間でほとんど変動がなかった。
エックス・アール・ピー(XRP)、ソラナ(SOL)、バイナンスコイン(BNB)は1.5%下落した一方、主要トークンの中で上昇したのはトロン(TRX)のみで、1.9%上昇した。
「最近のマクロ経済と政策環境は、リスクオン資産の不確実性を高めており、これが現在のビットコイン価格に反映されている」と、ハッシュキー・トークナイゼーション(HashKey Tokenization)のCEO、アンナ・リウ(Anna Liu)氏はCoinDeskへのテレグラムメッセージで述べた。
「ビットコインとその他の暗号資産の価格変動は今後も続く可能性が高いと考えるが、長期的には投資家はビットコインを戦略的資産として前向きに評価している」と付け加え、最近のビットコインとイーサリアム(ETH)のETFへの資金流入は、短期的な逆風にもかかわらず機関投資家が暗号資産の配分を検討し続けていることを示していると指摘した。
市場のセンチメントは「貪欲ゾーン」にあり、暗号資産の「恐怖と貪欲指数(crypto fear and green index)」は62だが、過去24時間で数ポイント下落している。
FxProのチーフ市場アナリスト、アレックス・クプツィケビッチ(Alex Kuptsikevich)氏は、ビットコインが5月31日に10万3000ドル近辺から反発したことは、潜在的な上昇トレンドの始まりを暗示していると述べた。「この勢いが継続すれば、市場は13万ドルを超える新たな高値に達する可能性もある」と彼は述べた。
ただし、ETHは200日単純移動平均線(SMA)での抵抗に直面している。それだけに、2700ドルを上回る突破は、新たな楽観ムードの兆候となる可能性があるとクプツィケビッチ氏は付け加えた。一方、CryptoQuantは、ビットコインが短期投資家の平均購入価格と一致する9万6700ドルまで調整する可能性があると指摘した。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Profit-Taking Continues in Crypto Market as Dogecoin, Cardano’s ADA Lead Majors Slide