コインベース、XRPとDOGEの保有者にDeFiの機会を提供
  • コインベースは、レイヤー2プラットフォーム「Base」にXRPとDOGEのラップバージョンを上場し、DeFiの機会を提供した。
  • cbXRPとcbDOGEはネイティブコインに1:1で裏付けられており、Baseエコシステム内でのシームレスな送金が可能だ。
  • ラップされたXRPの時価総額は24時間で500万ドルを超え、ラップされたドージコインは200万ドルに迫っている。

エックス・アール・ピー(XRP)とドージコイン(DOGE)を保有する暗号資産(仮想通貨)トレーダーは、暗号資産取引所コインベース(Coinbase)のレイヤー2ブロックチェーンであるBase上で、収益を生み出す分散型金融(DeFi)の機会を活用できるようになった。

ナスダック上場のコインベースは6月4日、cbXRPとcbDOGEと呼ばれる2つのラップドトークンがBase上で利用可能になったと発表した。これらのラップドトークンはネイティブコインに1:1で裏付けられており、流通しているすべてのcbXRPとcbDOGEと同量のXRPとDOGEが、コインベースの安全なカストディソリューションに保管されている。

ラップドトークンは、本来の資産が利用できない環境において本来の資産の証となるもので、BaseのプロトコルおよびDeFiアプリケーションとの互換性を提供する。これにより相互運用性が促進され、エコシステム内でのシームレスなコイン移転が可能になると同時に、保有者はDeFiを活用して現物市場の保有資産に加えて追加の収益を生み出すことができる。

BaseScanのデータによると、ラップされたXRPの時価総額は最初の24時間で500万ドル(約7億2500万円、1ドル=145円換算)を超えた。ラップされたDOGEの時価総額は200万ドル(約2億9000万円)に急速に近づいている。

XRPは、リップル(Ripple)が国際取引を促進するために使用する決済に特化した暗号資産で、時価総額1288億ドル(約18兆6760億円)の世界で4番目に大きな暗号資産だ。CoinDeskのデータによると、時価総額282億ドル(約4兆890億円)のドージコインは、時価総額で世界最大のミームトークンだ。

コインベースは昨年9月、最大の暗号資産であるビットコイン(BTC)のラップされたバージョンをBaseでリリースした。その時価総額は47億ドル(約6815億円)を超えている。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Coinbase Unlocks DeFi Opportunities for XRP and Dogecoin Holders on Base