
- KULRは、普通株式のアット・ザ・マーケット(ATM)オファリングを通じて最大3億ドル(約435億円、1ドル145円換算)の資金調達を目指している。
- 現在800BTCを保有する同社は、調達した資金をビットコインの追加取得を含む一般的な企業目的に使用する予定。
エネルギー管理会社KULRは、キャンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)が仲介するアット・ザ・マーケット(ATM)オファリングで普通株式を売却し、最大3億ドル(約435億円)の調達を目指している。
同社は米証券取引委員会(SEC)への提出書類のなかで、この資金は運転資本やビットコイン(BTC)の追加取得など、一般的な企業目的に使用されると述べた。
カリフォルニアに拠点を置くKULRは、2024年後半にビットコインを主要な財務準備資産として活用し始め、ストラテジー(Strategy)と同様の戦略を採用している。現在の保有量は920BTC。
ビットコインの保有を強化しようとする多くの企業は、購入資金をATMプログラムで調達している。これには、優先株ATMプログラムも提供しているストラテジーや、ブロックチェーン・グループ(The Blockchain Group)、マラ・ホールディングス(MARA Holdings)、セムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)などが含まれる。
提出書類によると、KULRは蓄積の取り組みを支えるため、5500台のS-19ビットコインマイニング機器を2つの契約で総額400万ドル(約5億8000万円)以上かけてリースした。
同社はこれまでに、これらの事業から10BTC近くの利益を上げている。さらにコインベース(Coinbase)を通じて公開市場で数百BTCを購入し、3月31日までの3カ月で449.45BTC、それ以降も244.36BTCを追加購入している。
KULRの株価は9日に3.4%上昇し、1.22ドルとなった。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:micheile henderson/Unsplash
|原文:KULR Plans to Raise Up to $300M to Fuel Bitcoin Purchases