
衣料品全国チェーンのマックハウスは7月4日、国内の暗号資産(仮想通貨)マイニング大手であるゼロフィールドと包括的協業契約を締結し、同事業へ参入すると発表した。
これは、6月に発表した大規模なビットコイン(BTC)購入計画に続くもので、同社の暗号資産事業への取り組みが本格化する。
今回の提携により、マックハウスは従来の「購入・保有」戦略に加え、新たに「マイニング(発掘)」を事業の柱に据える。価格変動リスクを抑制しつつ、収益機会の最大化を図る狙いである。
協業相手のゼロフィールドは、AI関連事業を手掛けるトリプルアイズの100%子会社。東京商工リサーチの調査によれば、国内のマイニング機器販売台数などで4年連続No.1の実績を持つ。
マックハウスは、ゼロフィールドが国内外に保有・運営するデータセンターを活用して効率的なマイニング事業を展開する。
同社はこれに先立ち、6月19日に新株予約権の発行による資金調達を完了し、調達資金から最大17億1500万円をBTC等の暗号資産購入に充当する計画を発表済みである。
また、投資を本格化するため、専門部署「デジタル資産運用グループ」も新設している。
今後は本契約に基づき、具体的なマイニング拠点や運用計画、暗号資産の購入タイミングについて協議を進める。将来的には、NFTやブロックチェーン関連サービスへの展開も検討するとしている。
|文:栃山直樹
|画像:同社Webサイトから(キャプチャ)