リブラは「不透明な」通貨バスケットがリスク:FRB理事

リブラは「不透明な」通貨バスケットがリスク:FRB理事

米連邦準備制度理事会(FRB)の理事は、フェイスブック(Facebook)のリブラ(Libra)プロジェクトはこの先「法律上および規制上の一連の主要な課題」を抱えていると警告した。

通貨バスケットに裏付けられるリブラ

12月18日(現地時間)にドイツで開かれたイベントのために事前に準備された発言の中で、FRBのラエル・ブレイナード(Lael Brainard)理事は、リブラを裏付ける通貨バスケットには明確さがより必要で、そのモデルはまだ実証されていないと述べた。

リスクは「準備金の運営、そしてネットワーク内のさまざまな参加者の権利や責任についての明確さの欠如によって、さらに悪化する可能性がある」とブレイナード理事は指摘した。

リブラ協会(Libra Association)は以前、リブラはドル、ユーロ、円、英ポンド、シンガポールドルで構成される通貨バスケットによって裏付けられ、米ドルが最も大きな割合を占めると述べた。リブラ協会は、リブラを支える資産を拠出した企業や他の組織で構成されている。

通貨バスケットに対する権利は?

フェイスブックがかなりの影響力を持つため、アメリカや他の国際的な規制当局は、リブラが大規模に展開した場合の影響を懸念している。

「仮にリブラが実現した場合、世界の人口の3分の1以上を占めるアクティブユーザーのネットワークと、法定通貨のバスケットに不透明に結び付けられた民間のデジタル通貨の発行の組み合わせが、リブラを他から際立たせることになる」とブレイナード理事は述べた。

もし「必要不可欠な安全対策」が整備されていなければ、リブラは消費者にとってリスクとなるとブレイナード理事は指摘した。

「消費者はリブラの原資産への権利を有していないようなので、どれほどの価格リスクに直面するかさえも明確ではない」

ブレイナード理事は、初期段階にあるリブラ構想を数十年にもわたって開発され、消費者が今、銀行口座や関連する支払いに期待している「協力な安全対策」と比較した。

「リスクを考えると、いかなるグローバル決済ネットワークも、運用開始前に法律上および規制上の安全対策に関して高い基準を満たすことが期待される」

10月、ブレイナード理事はリブラについて同様の発言を行い、リブラプロジェクトが大規模に展開されれば、中央銀行のバランスシートに影響を与える可能性があると述べた。

翻訳:山口晶子
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:Libra Lacks Clarity on ‘Opaque’ Currency Basket, Says Fed Reserve Governor

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