イラン大統領:ドルと戦うために独自の仮想通貨が必要

イスラム世界は国際貿易におけるアメリカの経済支配と戦い、ドルへの依存を削減するために独自の仮想通貨を必要としているとイランのハッサン・ローハニ大統領は語った。APが伝えた

「イスラム世界は、米ドルとアメリカの金融体制による支配から自分たちを守るための手段をデザインすべき」と12月19日(現地時間)、ローハニ大統領はマレーシアで行われたクアラルンプール・サミットで語った。

イランはアメリカによる厳しい経済制裁を受け、同国の金融機関は海外投資が制限されている。ドルは国際取引における最も一般的な通貨だからだ。

イラン政府はアメリカの経済制裁を回避するために、ビットコインなどの仮想通貨の利用拡大に取り組んでいる。

Gate Tradeが発表した9月の調査によると、仮想通貨はイラン人の間で最も人気のある投資の1つになっている。調査対象となった1650人のイラン人投資家の3分の1以上はマイニングで500ドル〜3000ドルを稼ぎ、58%は取引を通じて収入を上げていた。

ビットコイン保有者のほとんどは長期投資家で、1年以上保有する意向を示した。

報道によると、サミットにおいてローハニ大統領はイスラムの国々に、関係を強化するために特恵貿易政策を構築するのみならず、現地通貨での取引を推進するシステムを構築することを呼びかけた。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:saeediex / Shutterstock
原文:Iran President: We Need a Muslim Cryptocurrency to Fight the US Dollar

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