ビットコイン、11万1000ドルに上昇──暗号資産の乱高下続く
  • 暗号資産(仮想通貨)市場は10月23日、上昇し、今週の上下動パターンを継続している。
  • チャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏への米大統領による恩赦と、伝統的な市場の上昇が、暗号資産値上がりの触媒となった。 
  • 重要な米国のインフレデータが、24日朝に発表される予定である。

暗号資産市場は10月23日、株価の大幅な上昇と、バイナンス(Binance)の創設者チャンポン・ジャオ氏への米大統領による恩赦を受け、さらに24日発表予定の9月のインフレデータという重要な指標を控えて、高騰モードであった。 

米国時間午後半ばの取引で、ビットコイン(BTC)は過去24時間で2.7%上昇して11万700ドルとなり、この日の高値11万1100ドルからはわずかに下落した。

この動きは、22日の激しい下落が価格を10万7000ドルを下回る水準まで押し下げた後に起こった。その下落に先立ち、21日には価格は11万4000ドルまで高騰していた。

この行ったり来たりの動きは一般に、「ウィップソーパターン」と呼ばれており、トレンドに沿って取引しようとする投資家の資金が枯渇する結果を招くことが多い。

より広範な暗号資産セクターも高騰しており、イーサリアム(ETH)、ドージコイン(DOGE)、およびカルダノ(ADA)はすべて、2%〜3%の範囲で上昇している。

特に際立っているのは、ソラナ(SOL)とBNBであり、5%以上も値上がりしている。

BNBは、トランプ米大統領がバイナンスの創設者ジャオ氏を恩赦したことに後押しを受けた。 

22日に全面的に大きく値下がりした暗号資産関連株も、23日は反発している。ビットコインマイナーのハットエイト(Hut 8)は22日に17%下落した後、7.3%上昇している。

コインベース(Coinbase)とストラテジー(Strategy)はそれぞれ、約2%高である。

23日の市況の改善は、ジャオ氏への恩赦(米国での友好的な規制環境の継続を示唆)と、22日に下落していた米国株の上昇の中で起こっている。取引終了1時間余り前で、ナスダックは1%高となっている。

今後に目を向けると、米国政府は継続する政府閉鎖にもかかわらず、24日の朝に9月の消費者物価指数(CPI)報告を発表する予定である。これは、米連邦準備制度理事会(FRB)が来週の会合を前に、最後に確認する重要な経済データの一つとなる可能性が高い。 

現時点では、市場はFRBがこの会合で政策金利であるFF金利をさらに25ベーシスポイント引き下げ、12月の今年最後の会合でもさらに25ベーシスポイント引き下げるとの見方を強く示している。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Greens and Blues/Shutterstock
|原文:Bitcoin Climbs to $111K as Whipsaw Action in Crypto Continues

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