- FRB利下げ観測が強まる中、ビットコインは重要な移動平均線を上回った。
- 米CoinDeskのBTIは引き続き下落トレンドを示している。
- 価格はまだ一目均衡表の雲を上抜けていない。
ビットコイン(BTC)は最近、短期的な強気トレンドの指標として広く注目されている50日単純移動平均線(SMA)を上回った。このブレイクアウトは、日足チャートのMACDヒストグラムにおける新たな強気クロスオーバーや、5日SMAと10日SMAの強気クロスといったテクニカル指標によって裏付けられており、上昇モメンタムの高まりを示している。
ビットコイン価格の最近の上昇は、29日水曜日に予想される米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げへの市場の期待と、進行中の米中貿易摩擦における前向きな進展によって促進されている可能性が高い。
こうした好材料が見られるにもかかわらず、警戒が必要だ。モメンタムの存在、方向、強さを測る米CoinDeskのビットコイン・トレンドインジケーター(Bitcoin Trend Indicator:BTI)は、引き続き下降トレンドを示しているからだ。さらに、ビットコイン価格は日足チャートの重要なレジスタンス水準である一目均衡表の雲を下回ったままとなっている。この雲を明確に上抜ければ、強気相場の復活が確認され、12万ドル、あるいはそれを超える水準への上昇の舞台が整う可能性がある。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:CoinDesk
|原文:Bitcoin Surpasses 50-Day Average, but CoinDesk BTC Trend Indicator Remains Bearish


