- シティ(Citi)とコインベース(Coinbase)は、機関投資家顧客向けにデジタル資産の決済ソリューションを開発するために提携すると述べた。
- 初期段階では、法定通貨とのオン/オフランプ機能と決済オーケストレーション機能の改善に重点を置く。
- 将来の計画には、24時間年中無休の法定通貨からステーブルコインへの決済オプションの検討が含まれる。
ウォール街大手のシティと暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベースは10月27日、伝統的金融と暗号資産金融を結びつけることを目指し、シティの機関投資家顧客向けにデジタル資産の決済サービスを開発するために提携すると発表した。
初期の段階では、法定通貨の入出金を合理化し、コインベースのオン/オフランプをサポートし、決済オーケストレーション機能を改善することに焦点が当てられるだろう。
将来のイニシアティブには、法定通貨からステーブルコインへの代替的な支払い方法の検討と、シティの顧客に対する24時間年中無休のアクセス拡大が含まれる可能性がある。
シティの決済およびサービスの責任者であるデボパマ・セン(Debopama Sen)氏は、この提携が94の市場に及ぶシティの「ネットワークのネットワーク」戦略に沿うものだと述べた。
この動きは、シティ・トークン・サービス(Citi Token Services)やUSDクリアリング(USD Clearing)などのサービスを基盤にし、シティの24時間年中無休のデジタルマネーソリューションへの取り組みを拡大するものである。
シティは現在、トップのeコマース企業の90%、世界のトップ20のフィンテック企業のうち15社に銀行サービスを提供している。
CNBCが今月報じたところによると、シティは2026年に暗号資産のカストディサービスを提供することを計画しており、これにより同行は、顧客に代わってビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのネイティブなデジタル資産を保有できるようになる。
シティの株価は当記事執筆時点でわずかに下落しており、約98.60ドルであった。コインベースの株価は、0.6%下落して318.50ドルであった。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock(CoinDeskが加工)
|原文:Wall Street Bank Citi, Coinbase Partner to Expand Digital Asset Payments


