- ニューヨーク証券取引所は27日、早ければ28日にも取引開始予定の4つの暗号資産現物ETFの上場通知を掲載した。
- これは、米政府閉鎖が続く中でSECが閉鎖されている状況下で発表された。
- これらの新たなETFは、昨年のビットコインおよびイーサリアムETFのローンチに続くもので、ステーキング機能も備えている。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)は27日、4つの新たな暗号資産(仮想通貨)現物ETF(上場投資信託)の上場通知を掲載し、早ければ28日にも取引が開始されることを示した。
提出書類には、ビットワイズのソラナ(SOL)ETF、カナリー・キャピタル(Canary Capital)のライトコイン(LTC)およびヘデラ(HBAR)ETF、グレイスケール(Grayscale)のソラナ・トラストETFが含まれており、グレイスケールのETFは29日にローンチされる予定。
ETF発行企業は、米政府閉鎖が続く中で米証券取引委員会(SEC)から何らかの決定が下されるとは予想していなかったため、今回の動きは市場関係者の多くを驚かせた。SECは他の連邦政府機関と同様に、人員を削減して運営されており、必要不可欠とみなされない職員は一時帰休となり、必要不可欠な職員は閉鎖期間中は無給で勤務している。
これらのETFは今月初めに最終決定期限を迎えていたが、政府閉鎖により手続きが遅れていた。上場通知が突然発表されたことは、発行体が新たに策定された包括的な上場基準に基づいてETFをローンチしているか、あるいはSECの承認を得ずに商品を上場できる他の仕組みを利用していることを示唆している。
現物ETFは、投資家が原資産となるデジタル資産を直接保有することなく、それらの資産へのエクスポージャーを得られるようにする。これらのETFは、2024年にビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)現物ETFが承認されて以来、新たな暗号資産を対象としたものとしては初のローンチとなる。これらのETFの中には、ステーキング機能を備えるものもある。
他にも複数の発行体が、ニューヨーク証券取引所に加えてナスダックやシカゴ・オプション取引所(Cboe)といった競合取引所に、ソラナやその他のデジタル資産に連動する同様の商品を上場することを申請している。これらのETFがいつ承認されるかは依然として不透明であり、特に政府閉鎖が続く場合はなおさらである。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Cheyenne Ligon/CoinDesk
|原文:NYSE Lists Solana, Hedera, Litecoin Spot Crypto ETFs for Trading This Week


