ビットコイン、金や株をアウトパフォームした1年——90%以上値上がりか

ビットコインは金や株などの従来型資産を大きく凌いだパフォーマンスをあげ、2019年を明るく終えそうだ。

CoinDeskのビットコイン・プライス・インデックス(Bitcoin Price Index)によれば、時価総額第1位の仮想通貨ビットコインは記事執筆時点で、7125ドル(約78万円)で取引されており、年初以来93%値上がりした。

ビットコイン価格は今年上半期で、おそらく2020年5月に予定された供給の削減となる半減期のナラティブを背景に、3700ドル(約40万円)から1万3880ドル(約152万円)へと値上がりした。6月に発表されたフェイスブック(Facebook)の仮想通貨リブラ(Libra)のローンチも、さらに買いを押し進めた。

しかし熱狂は、リブラが仮想通貨市場全体に対する厳格な規制を加速させるのではないかという恐怖感から、第3四半期には終焉した。仮想通貨市場アナリストウィリー・ウー(Willy Woo)氏が指摘した通り、マイナーがビットコイン報酬を第4四半期に売りに出したことで、下落はさらに拍車がかかった。

当記事執筆時点では、ビットコインは6月末に記録した13880ドルの高値から48%の下落を記録している。今週初めには、価格は7カ月ぶりの安値となる6500ドル(約71万円)割れを記録した。

下半期の低迷にも関わらず、上記で述べた通りビットコインの年間としての実績はポジティブなものであり、金やS&P 500を大きく上回るパフォーマンスをあげている。

避難先としての典型的な資産である金は現在、1オンス1477ドル(約16万円)で取引されており、年初以来15%値上がりした。一方の世界中のリスク資産の指標であるS&P 500インデックスは現在、2019年に28%の上昇を記録している。これは1997年以来最大の年間上昇幅である。

どちらの資産も、米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和の恩恵を受けた可能性が高い。アメリカの中央銀行にあたるFRBは、下半期に25ベーシス・ポイントの利率切り下げを行い、9月中旬以来3000億ドル(約33兆円)以上も利益を拡大した。

ビットコインによる93%の年間値上がり率は、従来型の市場に比べると圧倒的に見えるが、ビットコインの過去の実績を考慮するとその数字も若干、印象が薄まる。

ビットコインは、2011年から2019年までの6年間、値上がりを記録している(緑のロウソク足。)

ビットコインが最も大きく値上がりしたのは、それぞれ5428%と1336%値上がりした2013年と2017年である。さらに、2012年には189%、2016年には124%値上がりした。

今年の93%の値上がりは、記録上2番目に小さいもので、最も値上がり率が低かったのは2015年の34%である。

それでも、短期チャートが7870ドル(約86万円)の抵抗線への動きの余地が見られるため、ビットコインは2019年をさらに高値で終える可能性もある。

日足チャート

ビットコインは7月以来、一連のロウアー・ハイやロウアー・ロウの価格を記録してきた。直近のロウアー・ハイは11月29日の7870ドルである。短期的な弱気から強気への傾向の変化を確認するには、この水準以上で、UTC(世界協定時)での大引けを迎えることが必要である。

14日間相対力指数(RSI)が強気に傾いたので、この先、足元でビットコインがその水準まで値上がりする可能性はある。指標がハイヤー・ロウを記録し、強気への分岐が起きてロウアー・ロウと逆行する場合、調整的回復の動きが差し迫っている初期のサインと捉えられる。

さらに12月18日のロウソク足における大きな強気の反転パターンは、売り手の疲弊を示唆している。

※筆者は現在、デジタル資産を保有していない。

翻訳:山口晶子
編集:T. Minamoto
原文:Bitcoin Price Set to Outshine Gold and Stocks by Big Margin in 2019