- 暗号資産ステーキング会社のKR1は、ロンドン証券取引所への上場を計画している。
- 共同創業者のケルド・ヴァン・シュリーヴェン氏は、フィナンシャル・タイムズのインタビューで、この計画はロンドン証券取引所に上場しようとしている暗号資産企業にとって「スタートの合図」になると述べた。
- イギリス当局の暗号資産への姿勢が軟化していることを示す最も顕著な兆候は、個人投資家によるETPへのアクセスが解禁されたことだろう。
暗号資産(仮想通貨)ステーキング企業のKR1がロンドン証券取引所(LSE)への上場を計画している。イギリスの暗号資産業界に対する見方が好転している兆候だと、フィナンシャル・タイムズが10月28日に報じた。
同紙のインタビューで共同創業者のケルド・ヴァン・シュリーヴェン(Keld van Schreven)氏は、来月予定されているこの動きを暗号資産企業にとっての「スタートの合図」と表現した。マン島に本拠を置く同社は現在、小型株専門のアクイス取引所に上場している。
KR1はLSEに上場する初めての暗号資産企業ではない。最も知られているのはアルゴ・ブロックチェーン(Argo Blockchain)だ。ただし、このビットコイン(BTC)マイニング企業は、再編計画が裁判所で承認され次第、12月に上場廃止を予定している。ロンドンBTC(London BTC)やパンサー・メタルズ(Panther Metals)といった暗号資産管理会社も存在する。これらの企業の暗号資産への関与は購入と保有によるものだ。
ヴァン・シュリーヴェン氏は、イギリスの規制環境が最近、暗号資産企業に対してより開放的になったと述べた。金融行動監視機構(FCA)は「この分野に多くのリソースを投入している」と彼は語った。
イギリス当局の暗号資産への姿勢の軟化の最も顕著な例は、個人投資家のETP(上場取引型金融商品)へのアクセス禁止が最近解除されたことだ。これによりブラックロック(BlackRock)やビットワイズ(BitWise)といった企業が、主力の暗号資産投資商品をロンドン証券取引所(LSE)に上場することができた。
KR1はCoinDeskの追加コメント要請に対し、まだ回答していない。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:spatuletail/Shutterstock
|原文:Crypto Staking Company KR1 Plans to List on the London Stock Exchange: FT


