- ソラナ、ヘデラ、ライトコインを追跡する初の現物ETFが28日、ニューヨーク証券取引所とナスダックで取引を開始し、ビットコインとイーサリアム以外の規制された投資選択肢が拡大した。
- ビットワイズのソラナETFは、取引開始直後に1000万ドル（約15億2000万円、1ドル152円換算）の取引高を記録し、ビットコインおよびイーサリアムETFと同様の勢いが続けば、資金流入は18カ月で30億ドル（約4560億円）に達する可能性がある。
- これら3つのETFはいずれも1933年証券法に基づいてローンチされ、CoinDesk IndicesがヘデラETFとライトコインETFのベンチマークを提供している。
ソラナ（SOL）、ヘデラ（HBAR）、ライトコイン（LTC）を追跡する米国初の現物ETF（上場投資信託）が28日に取引を開始し、ビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）以外の暗号資産への規制された投資機会を求める投資家に新たな道が開かれた。
ブルームバーグ・インテリジェンス（Bloomberg Intelligence）のETFアナリスト、ジェームズ・セイファート（James Seyffart）氏によると、初期の勢いが持続すれば、ソラナETFだけで最初の12～18カ月で30億ドル（約4560億円）超の資金が流入する可能性がある。
「ソラナの規模をビットコインやイーサリアムと比較することが、良い参考指標となる」とセイファート氏は述べた。「ソラナの時価総額はビットコインの5%、イーサリアムの22%だ。イーサリアムおよびビットコインETFで見られた資金流入を相対的に維持した場合、最初の12～18カ月で30億ドル（約4560億円）超の資金流入に相当する。しかし、それが実現できるかは時間が証明するだろう」。
初日の取引状況
ブルームバーグ・インテリジェンスのエリック・バルチュナス（Eric Balchunas）氏によると、ビットワイズ（Bitwise）のソラナETF（BSOL）はニューヨーク証券取引所（NYSE）に上場し、取引開始から30分間で1000万ドル（約15億2000万円）の取引高を記録。ナスダックでは、カナリー・キャピタル（Canary Capital）のヘデラETF（HBR）とライトコインETF（LTCC）が、それぞれ400万ドル（約6億800万ドル）と40万ドル（約6080万円）の取引高を記録した。
バルチュナス氏は、BSOLの初日の取引高は5200万ドル（約79億400万円）に達し、HBRとLTCCはそれぞれ800万ドル（約12億1600万円）と700万ドル（約10億6400万円）に達すると予想している。
これらのファンドは、コモディティベースのETFで一般的に使用される規制枠組みである、1933年証券法に基づいてローンチされた。1940年投資会社法に基づいて規制されるファンドとは異なり、1933年証券法に基づく商品は、取締役会の設置や日々のポートフォリオ開示を必要としないため、単一資産の暗号資産ETFにとって好ましい形式となっている。
CoinDesk Indicesは、HBRとLTCCの両方の価格ベンチマークを提供している。
ビットコインおよびイーサリアムETFとの比較
比較のために述べると、複数の発行体によるビットコイン現物ETFは、初日に6億2800万ドル（約954億5600万円）の資金流入を記録。イーサリアム現物ETFへの初日の資金流入は、1億600万ドル（約161億1200万円）だった。28日のローンチ時点では、各資産につき発行体は1社のみだったが、グレイスケール（Grayscale）がETFへの転換を申請しているソラナ・トラストETFは29日に取引開始予定だ。
ヘデラとライトコインの潜在的な需要について、セイファート氏は次のように付け加えた。「ヘデラの時価総額はソラナの約8%、ライトコインはソラナの7%だ。したがって、資金流入はおそらくはるかに小規模になる。繰り返しになるが、時間が証明してくれるだろう」。
｜翻訳・編集：廣瀬優香
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｜原文：Solana ETFs Could Draw Over $3B If Bitcoin, Ether ETF Trends Repeat
