- ビットコインは、重要な200日単純移動平均線のサポートを下回った。
- ドル指数は8月1日以来の最高値に達した。
- ビットコインの下落は、米中貿易関係の前向きな発展に続いている。
ビットコイン(BTC)は、重要な200日単純移動平均線の10万9380ドルを下回り、ドル指数(DXY)が勢いを増し続ける中で、今後の弱含みを示唆している。
この下落により、チャート重視のトレーダーによる売り注文が増加し、ビットコインは10万ドル以下まで下落する可能性がある。
主要法定通貨に対する米ドルの価値を示すドル指数は、12月の利上げに慎重な姿勢を見せた米連邦準備制度理事会(FRB)パウエル議長のタカ派的な発言と、円安をもたらした日本銀行の非常にハト派的な姿勢に後押しされ、8月1日以来の最高値である99.72まで上昇した。
興味深いことに、ビットコインの下落は米中貿易関係の前向きな発展にもかかわらず起こっている。
ドナルド・トランプ米大統領と習近平中国国家主席は、米国の中国製品への関税を57%から47%に削減し、貿易を促進するための初期の合意に達した。
この合意にはまた、中国政府がレアアースの供給を確保し、米国から大豆を購入し、フェンタニル密売に対処するという約束も含まれている。
しかし、この前向きな成果は暗号資産(仮想通貨)の反発にはつながらず、根本的な需要の弱さを示唆している。
他の暗号資産も圧力にさらされている。エックス・アール・ピー(XRP)は、今後数日でその50日と200日単純移動平均線との「デッドクロス」を形成する態勢にある。一方でソラナ(SOL)は、ビットワイズ(Bitwise)のソラナ現物ETF(上場投資信託)に対する強い初期需要にもかかわらず、下落した。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Bitcoin Plunges Below Critical 200-Day Average as Dollar Surges to 3-Month High


