調整を引き起こしたビットコインパターンが出現──2023年後半以降で3回目
  • ビットコインは一時9万8951ドルまで下落し、今サイクルのサポートラインとなっている365日単純移動平均線の10万2055ドルと365日指数平滑移動平均線の9万9924ドルの両方を試した。
  • 長期保有者は7月の1470万BTCから1440万BTCに供給量を減らしており、これは2023年後半以降で3度目となる大きな利益確定局面だ。

ビットコイン(BTC)は4日に6月以来初めて一時10万ドル(約1500万円、1ドル150円換算)を下回り、9万8951ドル付近で安値を付けた。この下落により、ビットコインは現在の強気相場を維持するために必要な二つの重要なサポートラインを下回り、下落が加速するのではないかとの懸念が高まっている。

365日単純移動平均線(SMA)と365日指数平滑移動平均(EMA)の二つは、現在それぞれ10万2055ドルと9万9924ドルに位置している。どちらも今回の強気相場で既に試されている。

2024年8月、4万8963ドル付近にあった365日SMAがビットコインの主要サポート水準として機能した。SMAは一定期間の終値を加重なしで平均したものだ。一方で、直近の値動きを重視するEMAは一時的に下回った。その後、4月の「関税騒動」の際にビットコインは7万6500ドルまで下落して両方の移動平均線を下回ったが、すぐに回復した。

[ビットコインの365日移動平均線(グラスノード)]

売り圧力はどこから?

売り圧力は、長期保有者(ビットコインを155日以上保有している投資家)から引き続き発生している。このグループが保有する供給量は現在約1440万BTCであり、7月のピーク時の1470万BTC超から減少している。

このグループから顕著な売りが出るのは2023年後半以降で3回目となる。毎回、価格上昇局面の後に下押し圧力が高まり、価格の保ち合い、さらには調整(10%以上の下落)へとつながっている。前回は、トランプ大統領の選挙勝利後の2024年11月の上昇局面で発生した。

|翻訳・編集:林理南
|画像:長期保有者の供給量(グラスノード)
|原文:This Bitcoin Price Pattern Has Emerged 3 Times Since Late 2023, Triggering Corrections

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